家事は、人の役に立つことを喜びとして知る第一歩
小学4年の夏休み。朝5時半に足音を立てないよう気を付けながら起きて台所に向かった。
鍋にお湯を沸かす。
豆腐を切って入れる。
乾燥わかめを入れる。
急に思い出して煮干しを2~3入れる。
味噌を入れる。
母が起きてきた。私が作った味噌汁を見てびっくりする。とても嬉しそうに笑う。
母の笑顔に満足した私は、もう味噌汁の出来不出来は気にならない。後ろで母がこっそり味を調えていたようだけど、いつものとおり妹とふざけながら朝を過ごす。
朝食の時、「ゆきこもこんなことできる