マガジンのカバー画像

母のことと子ども時代のこと

23
夭逝した母にまつわる思い出とか、自分の子どもの頃のこととか。
運営しているクリエイター

#途上国

やりたい仕事ができなくて、今も諦めきれない。

小学校の社会の資料集、とあるページの左下のすみっこ。書かれていたのは青年海外協力隊の紹介だった。 その数行で私は将来を決めた。 それはちょうどエチオピア大飢饉(1984年)の頃。ガリガリに痩せ細ってお腹だけがカエルのように膨れ、顔にたかるハエを追い払うこともできない子どもたちをニュースで見て、小学生ながらその異様な状況を深刻に受け止めていた。 大人になったら青年海外協力隊に入って、開発途上国の支援をしたい。そのために看護師になろう。そう心に決めた。 その後中学生の時、