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口内炎だと思ったら…

2年半前口腔底癌ステージ4余命1年と
診断された。

リンパ節に数カ所と顎の骨に転移していた。
PET検査の結果肺の入り口あたりに
癌の反応が見られもしそれが癌ならば
手術は出来ないと言われた。
気管支鏡検査の結果癌細胞ではなく
手術が出来ることになった。

手術は12時間かかった。
目を覚ますと担当医がいた。
話そうとしたら声が出ない
口の中の手術で気管支切開をした為に
声が出なかったのだ。
痛みや苦しみもなく不思議な感じがした。
「皆んながいる病棟の方がいいでしょう」
と担当医が言った。

一般病棟の個室に移動し看護師が
時々様子を見に来てくれた。
最初の4日間は朝なのか夜なのか
ぼーっとしていてあまり記憶にない。
5日目にやっと動いても良くなり
心配していただろう息子にLINEした。

40日で退院になった。
退院後は放射線治療30回・抗がん剤治療3回
のワンクール。
抗がん剤治療は入院して行った。
副作用の脱毛はなかった。
口腔底癌だった為放射線治療は
お面のような物を付けて首から上を
しっかり固定して行われた。
放射線で脱毛と肌焼けをした。
一番辛かったのは味覚がなくなったこと。
何を食べてもダンボール紙を
食べているような感覚だった。

2年半が過ぎて思う事は
口の中になかなか治らない口内炎が出来た時
少しでも異変を感じたら
すぐに受診をすれば良かった。
初期の頃だったら
顎の骨と歯茎が半分なくなることもなかったし
喉の穴や顔が変形することもなかっただろう。

これからも治療は続きますが
寛解を目指して頑張りたいと思います。

最後までお付き合いいただき
ありがとうございました!






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