【EQ教育コラム】EQが高い子の成績ってどうなの?
こんにちは!
Edumuse株式会社の岡村有希子です。
今日は弊社サービスである小学生専門オンライン学習サービス「ホームラーニングパプリカ」と関連したEQのお話です。
こんな人に読んでほしい
💡EQを高めることってなんのいいことがあるの?の1つのきっかけとして
💡「成績以外のことも大事だよね」に対して疑問がある人
💡成績上げたい!を純粋に思って勉強をがむしゃらに頑張っている人、もしくはそんな子を持つ親御さん
(一回立ち止まるために)
なんで私がこの記事を書くか
実は私はもともと「IQ至上主義」の人間です。
偏差値70〜75の高校に通い、国公立大を卒業しています。
しかし、きちんとレールに乗ったのに
社会に出たら幸せになれると思ったら
大きく挫折し、不安障害という精神疾患になりました。
一度ほんとに自殺を考え、遺書まで書いたことがありますが、遺書を書いてから初めて私は「非認知能力、EQ」
と出会いました。
これが6年前の話です。
「勉強以外の大切な力もあるんだよ」
「それが本当の生きる力になるんだよ」
「死にかけた時に助けてくれるのは、学力じゃなくてEQだよ」
「EQが豊かな人生の一助になってくれるんだよ」
そんなことを思い、パプリカを運営して
子供達に伝えています。
もちろん先生の育成も私からするとEQ教育です。
この記事との出会いで、私と繋がってもらえたらとても嬉しいなと思ってまとめてみました。
EQのおさらいと学校教育
EQとは、自分や他人の感情を認識し、理解し、適切に表現し、管理する能力のことでしたね!
学校教育や成績は主にIQ(Intelligence Quotient、知能指数)によって評価されてきましたが、EQの重要性が再評価される中、子供の成績や将来の成功にどのような影響を与えるのかについて多くの研究が行われています。
EQは、心理学者ダニエル・ゴールマンが提唱した概念で、以下の5つの要素から構成されています。
①自己認識
自分の感情を理解し、それが行動や思考にどのように影響を与えるかを認識する能力。
②自己管理
自分の感情をコントロールし、ストレスや衝動に対処する能力。
③モチベーション
目標に向かって努力し続ける能力。
④共感
他人の感情や視点を理解し、適切に反応する能力。
⑤社会的スキル
他人との関係を築き、維持する能力。
こちらも参考にしてください😌
(下の記事では4つに分けた物を紹介しています。同じ提唱者さんです。)
EQと学業成績の関係
多くの研究が、EQが学業成績にどのように影響を与えるかを探っています。その結果、EQが高い子供は学業成績が良いことが明らかになっています。例えば、Bar-On(2000)の研究によると、高いEQを持つ子供は学業成績が向上し、ストレス管理能力が高まることが示されています 。
また、Mayer, Salovey, & Caruso(2004)は、EQが高い子供は社会的スキルが優れており、教室内での人間関係が良好であることが学業成績に良い影響を与えていると指摘しています 。具体的には、共感能力が高い子供は教師や同級生との関係が良好で、協力的な学習環境が形成されるため、成績が向上する傾向があります。
EQが成績に与える具体的な影響
1. 自己認識と自己調整
自己認識と自己調整が優れている子供は、学習の際に集中力を保ちやすく、課題に取り組む際のストレスや不安を効果的に管理できます。例えば、試験前の緊張を自己調整することで、パフォーマンスが向上することが報告されています。
2. モチベーション
モチベーションが高い子供は、学習に対する興味や意欲が強く、困難に直面しても粘り強く取り組む姿勢が見られます。このような内的動機づけは、長期的な学習成果に直結します。
3. 共感と社会的スキル
共感と社会的スキルが優れている子供は、協力的な学習環境を作り出しやすく、グループ活動やプロジェクト学習で他者と効果的に協力できます。これにより、学習体験が豊かになり、学業成績も向上します。
EQを高めるための教育的アプローチ
EQを高めるためには、学校や家庭での取り組みが重要です。以下に、具体的なアプローチを紹介します。
1. 感情教育プログラムの導入
多くの学校では、感情教育プログラムを導入し、子供たちが感情を認識し、表現する方法を学ぶ機会を提供しています。
例えば、パプリカでは
ヌエバスクールで有名なシックスセカンズ社が提供している「ベーシックレッスン18プログラム+アドバンスレッスン67プログラム」を受講できる日本唯一の小学生専門オンライン学習サービスです。
2.感情表現の場をつくる
子供が自分の感情を表現する機会を増やすことが重要です。親が子供の感情に共感し、適切な反応を示すことで、子供は感情を適切に表現する方法を学びます。
3. 社会的スキルの強化
学校や家庭で、グループ活動や協力的な学習環境を提供することで、子供たちは社会的スキルを磨くことができます。例えば、プロジェクトベースの学習や協力ゲームを通じて、他者と協力し合う経験を積むことが有効です。
EQと将来の成功
EQは学業成績だけでなく、将来の成功にも大きな影響を与えることが示されています。例えば、Goleman(1998)の研究によると、EQが高い人は職場でのパフォーマンスが優れており、リーダーシップスキルも高いことが報告されています 。また、EQが高い人は対人関係が良好であり、ストレス管理能力が高いため、職場でのストレスや対立を効果的に解決することができます。
まとめ:パプリカで成長と、今の成績も、将来の成功も。
EQは、子供の学業成績だけでなく、将来の成功にも重要な役割を果たします。
自己認識、自己調整、モチベーション、共感、社会的スキルといったEQの要素を高めることは、子供たちの全体的な成長と発展に寄与します。
学校や家庭での具体的な取り組みを通じて、子供たちのEQを育むことが、彼らの成績向上と将来の成功に繋がるでしょう。
### 参考文献
1. Bar-On, R. (2000). Emotional and social intelligence: Insights from the Emotional Quotient Inventory (EQ-i). In R. Bar-On & J. D. A. Parker (Eds.), Handbook of emotional intelligence. San Francisco: Jossey-Bass.
2. Mayer, J. D., Salovey, P., & Caruso, D. R. (2004). Emotional intelligence: Theory, findings, and implications. Psychological Inquiry, 15(3), 197-215.
3. Committee for Children. (2020). Second Step: A violence prevention curriculum. Retrieved from [Second Step](https://www.secondstep.org/)
4. Goleman, D. (1998). Working with Emotional Intelligence. New York: Bantam Books.