台湾的音楽 Shallow Levée 景色を閉じ込めた音楽を奏でるバンド
台湾のアーティストを紹介するシリーズ。
Shallow Levée 浅堤
高雄出身の4人組バンドです。
ポップさの中にも、憂いやメロウな感じが見え隠れする、ひと癖ある音楽に惹きつけられました。同じ曲の中で雰囲気が変わったり、曲によっては、部分的に敢えて出てくる濁った音に耳を奪われたりと、1曲の中での驚きや発見がある曲を奏でます。
「陷眠 Daydreaming」
2020年発売のアルバム『不完整的村莊』に収録されています。メロウでドリーミーな音が、タイトルとも良くマッチしています。
「傳道的人 Seeker」
同じく、アルバム『不完整的村莊』の収録曲です。
最初のパイプオルガンのような厳かなな音から、途中で曲は変化しラストでずっと鳴るギターの音が耳に残り、ロマンチック。MVも何が起こるのか、起こらないのか?観ている人の感受性に委ねされているようで興味深い曲です。
Shallow Levée 浅堤は、高雄出身。
ギター、リードボーカルの依玲(Yi-Ling)、ギターの紅茶(Hong Cha)、ベースの方博(Patrick Fang)、ドラムの堂軒(Sam Huang)で構成された4人組バンドです。
2016年に「怪手」が第7回金音創作奨のベストロックソング賞に選出され、これまでに台湾だけではなく、日本や中国、香港、韓国でもライブをしています。2020年にアルバム『不完整的村莊』をリリース。このアルバムが第11回金音創作奨でベストロックアルバム賞に選出されました。
「怪手」
2016年リリース。第7回金音創作奨のベストロックソング賞に選出された曲です。オルタナロックの心地よい感じが好きです。
最初に音の気持ち良さを感じて聴いていましたが、歌詞には景色の描写を描かれていて、それが心理状態に沿っていたり、逆に相反したものになったいたり…。とても美しい風景が音楽の中に閉じ込められてるなと感じています。きれいなスノードームを眺めているような感じだなぁと。
「薄冰上跳舞 Dancing on the Ice Lake」
アルバム『不完整的村莊』に収録された楽曲のライブセッション。
映像を観ていると、ライブでぜひ見たいと思って仕方がないです。昼下がりで、心地よい風が吹き抜けるような場所で、のんびり聴いてみたい。最初のメロウな感じから、だんだん曲調がアップしていき、楽しくなるのも素敵です。
Shallow Levée 浅堤。
ひと工夫も、ふた工夫もされた音と共に、作り上げた世界を昇華させていくのが、すごいなバンドだなと感じています。
Shallow Levée 浅堤の楽曲もSpotifyで聴くことができます。
ぜひチェックしてみてください。