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台湾的音楽 deca joins

ラジオで紹介していた、台湾のアーティストをnoteに書き記すシリーズ。
最近、OAにほぼ追いついてしまいまして、先出し気味ですが…。
deca joins (デカ・ジョインズ)

Spotifyで、台湾アーティストの音楽をアレコレと探していた時に、偶然に出会いました。目を奪われるではなく、耳を奪われ、そのままアルバム1枚を全て聴いて感嘆。最初に聴いた時に、ジャズフュージョンバンドかなと思ったら、オルタナティヴ・ロックの側面もある、とても魅力的なバンドです。
どちらかというと、ひとりでゆっくり聴くか、気の合う人とのんびりと鑑賞したいなと思うような曲が多いです。

「Go Slow」
2018年リリース『Go Slow』に収録されている曲ですが、スローなバラードテイストですが、決してもたついたりもしない。そして、ロマンチック。最高じゃないか。
MVには、渋谷の街も出てきます。ビデオの終わり方、最後の彼女の表情が見る人によって、どう感じたかが違ってきそう。
遠距離恋愛(しかも国際)の2人を月が繋いでいるのが、美しくも切ない。

「藍色」
2017年リリースの『浴室』に収録されている曲です。インストですが、曲の雰囲気に青春な感じがあるし、MVにも青春感があって良いです。映画のワンシーンを観ているようで。
映像は、1分30秒くらいで終わってしまいますが、歌詞もないし、そしてMVにもセリフや声は入っていないけれど、女の子2人の笑い声も聞こえてきそうで。

20年近く前に観た台湾映画『藍色夏恋』が、青春映画だけど特に大きな事件が起こるわけではないでも日々を描いているような。話もほとんど覚えていないのですが、それでも映画の雰囲気や匂いだけは印象に残っていて、この作品を観て、ふと思い出してしまいました。

deca joins (デカ・ジョインズ)は、2013年に結成された4人組バンドで、台北を拠点に活動しています。
中国や韓国にもファンのいるバンドで、活動はグローバル。紹介した2曲とも、それぞれ曲の雰囲気も違いますが、統一感が無いということではなく、作り上げる世界の範囲がとても広く、そして完成度も高いです。とても心地良く聴けて、そしてオシャレ。これまた最高だなと思っています。

「午夜的消亡」
2020年リリースの『鳥鳥鳥 Bird and Reflections』に収録されています。
このアルバムは、落ち着いているけれど、しっかりグルーヴ感がある曲が詰まっていてとても好きです。
このMVの雰囲気も好きですが、特にラストシーンの海と向こうから差す光の色がとても印象的です。
ちなみに、このビデオも、1つめに紹介した「Go Slow」も出演者は、日本人です。ひとりは日本のバンド、ミツメのメンバー須田洋次郎さんが出演しています。撮影スタッフやヘアメイクも日本人で、日本と台湾の合作的な要素もあるなと思っています。

「黑暗之中閉上眼 ‐陳嫺靜 Eyes Closed in the Dark」
私が最初に彼らを知ったが、この曲です。同じく『鳥鳥鳥 Bird and Reflections』に収録されています。ジャズであり、ちょっとタンゴ要素もある色っぽい曲に、完全にノックアウトされました。それに陳嫺靜の歌声もまた良く合っていて良いですね。

どの曲を聴いても、とても気持ち良くなります。
deca joinsもSpotifyで楽曲を公開していますので、ぜひ聴いてみてください。


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