台湾的音楽 Leo王
ラジオで紹介していた、台湾のアーティストをnoteに書き記すシリーズ。
Leo王(レオ・ワング)
台北を中心に活動するラッパーであり、シンガーです。もちろんソロでもたくさんの作品を出していますが、多くの人気アーティストともコラボもしていることが多く、それでだけ人気と実力の両方を兼ね備えていることが分かります。
「陪妳過假日 feat. 9m88」(Weekend With You)
2016年のアルバム『藝術家脾氣』に収録されてる曲ですが、ラッパーでR&Bシンガーの9m88とコラボレーションした作品。リラックスしているけれど、ダラけたのではなくグルーヴ感もあるのが良いですね。これを聴いただけでも良い休日になりそう。
MVも全体的に色の質感というかフィルターがとても曲に合っていますし、ちょっと90年代なファッションを観るのも楽しい。このアルバム自体、全体的なトラックがちょっとクラブジャズ寄りのものや、レゲエ寄りなどがあり、オシャレで好きです。
コラボしている、9m88については知りたい方は、こちらを読んで頂けるとありがたいです。
「拖油瓶」
2018年のアルバム『無病呻吟有情抒情』に収録されている曲です。
レゲエ系のトラックと中国語のラップが心地いいです。MVに出てくる犬が可愛い。相棒な感じで。リリックの"勉強不來"は、キャッチーで思わず口ずさんでしまいます。
Leo王は、1993年生まれで、台湾の最高学府、台湾大学を卒業しています。HugeRoarというロックバンドでリードボーカルをしたのち、Leo王としての活動を開始。
アルバム『Leo王賣瓜自賣自誇』を2015年にリリースし、収録曲「把所有煩都燒了讓它變成煙」がインディーミュージックの祭典である金音奨(Golden Indie Music Award)のベストヒップホップシングルにノミネートされます。
2019年には、アルバム『無病呻吟有情抒情』で、第30回金曲奨(Golden Melody Award)の最佳國語男歌手(ベストマンダリン男性シンガー)を獲得。
素晴らしいキャリアを持ち、多くのアーティストともコラボしたり、また夜貓組という別のヒップホップユニットを組んで、そちらでも活躍など本当に多才。夜貓組もカッコいいので、改めて紹介したいなと思っています。
「朋友朋友+時間的奶昔」
2020年リリース『時間的奶昔』に収録されている、2曲を繋いだMVです。
「朋友朋友」と「時間的奶昔」と1曲ずつ曲があるということです。レゲエのトラックがのんびりとしていて平和な雰囲気が漂う「朋友朋友」。アニメーションが可愛い。子どもも目でも耳でも楽しめそうな作品だなと。
「時間的奶昔」は直訳すると、時間のミルクセーキということですが、MVに出てくる時計のようなグルグル回る白い物体がなんとなく、このタイトルとマッチしているなと。それにチープな感じのCGが、私が子どもの頃にTVで観ていた「ウゴウゴルーガ」みたいだなと思い、なんとなく懐かしさも感じてしまいますが…。
レゲエが多い印象のLeo王ですが、以前に紹介したインディーズバンド、Frecklesとのコラボでは、彼らのつくる音楽にぴったり合わせたラップを披露しています。9m88でも言えることですが、Featuringする相手やプロジェクトによって、異なる魅力が出てくるアーティストだなと思います。
「不標準情人 Imperfect Lover ft.Leo王」/雀斑樂團Freckles
Frecklesのことは、以前に紹介していますので、気になる方は読んで頂ければ幸いです。
Leo王の楽曲もSpotifyで聴くことが出来ます。
ぜひチェックしてみてください。