見出し画像

台湾的音楽 呂薔Amuyi 歌声の音域と揺らぎが美しい女性シンガー

台湾アーティストを紹介するシリーズ。
またもや、バタバタとしてしまいまして、更新が滞っていました…。良くない。

今回のアーティストは、呂薔Amuyi
台湾の女性シンガーです。

彼女の名前を知ったのは、別の原稿を書いている時に、今年(2021年)の金曲奨で、YELLOW黄宣が最佳編曲人獎 (編曲者賞)にノミネートされた楽曲「你是不是誤會什麼 (Miss understanding)」のシンガーは誰だろう?と調べたことからでした。

「你是不是誤會什麼 (Miss understanding)」
MVには、YELLOW黄宣も出演しています。
R&Bの要素のあるダンサブルな曲だなと思いながらも、間奏のあたりがゴリゴリのロックでめちゃくちゃカッコいい。

この曲を聴いて、一気に虜になってしまいました。
曲のカッコ良さもありますが、シンガーとしての彼女の声がセクシーな上にパワフル。個人的には、クリスティーナ・アギレラの楽曲とかカバーしてもカッコいいだろうなと思っています。

呂薔Amuyiは、1994年生まれのシンガーで、タイヤル族の血を引いています。
2013年には、リリースしたアルバム「We Don't Talk」が、第24回金曲奨で、 最佳新人獎 (新人賞)にノミネートされています。
2017年からは、エイベックス台湾(avex台湾/愛貝克思)に所属し、これまでにアルバムを2枚リリースしています。
2017年にリリースしたアルバム『O_LOVE』が、第29回金曲奨で「最佳國語女歌手獎」にノミネートされています。

「迪化街 Dihua Street」
日本人にも人気スポット、迪化街が描かれているこの曲は、アルバム『O_LOVE』に収録されています。観ていると、台湾に行きたくなりますね。

割と台湾のメジャーレーベルのアーティストのアルバムには、バラード曲が収録されいていることが多いな、と感じていますが、彼女のアルバムのバラード系楽曲には、ストリングスやサックスなどを入れた王道から、R&B要素がある(でも美メロという訳ではない)ダンサブルな感じなど、“バラード”と言っても、さまざまな雰囲気のものがあります。
もちろん、バラードだけではなく、ロックテイストなど幅広く歌いこなす、ステキなシンガーです。また、高音の響きも美しい上に、声のレンジが広いのも彼女の魅力だと思います。

「找 Matched!」

2020年リリースの作品。
ビデオも80年代カルチャーテイストですね。スマホ持っているシーンで2020年代と分かるという感じ。
ディスコの雰囲気も感じらるこちらの楽曲も、YELLOW黄宣が作曲に関わっています。ドラムの音が重めに感じられるところが、ポップになり過ぎないポイントかなぁなんて、個人的には思っています。アウトロは、ほぼロックなのも、面白いなと思っています。

「蝸牛Snails 」
2018年リリースの楽曲。「如懿傳」というドラマのエンドソングだったそうです。
台湾のアーティストの音楽には、ラテン調の楽曲も多いように思いますが、この曲もラテンテイストです。彼女の歌声は、華やかさもある一方で、情念や声のゆらぎがあるように感じます。そこもまた、こういった楽曲を歌う上での大きな魅力ではないかと思っています。R&Bにしても、歌声の特徴が効果的に表れているのではないかなと。

呂薔Amuyiの楽曲もSpotifyなどで聴くことができます。
ぜひチェックしてみてください。


この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?