台湾的音楽 雲端司機 CLOUDRIVER 20代アーティストが魅せる底知れぬ才能
台湾の音楽を紹介するシリーズ。
雲端司機 CLOUDRIVER
台湾音楽のプレイリストを作っているのですが、その時に知ったアーティストです。
組んだプレイリストのテーマが、寝る前に聴きたいでしたので、チルな感じからベッドルームポップなどを選んでいました。雲端司機 CLOUDRIVERの楽曲も、まったりとした心地良い曲もセレクトしました。
でも、彼の楽曲をもっと聴いていくと、まったりとした心地よいものだけではなく、60年代~70年代の香りがするグルーヴ感のあるものもあり、幅広い音楽性に驚くとともに、聴いてきたものを、自身の音楽として昇華している凄さを感じました。
「SHORE」
プレイリストに入れた楽曲です。
曲の最初から最後まで、同じリフが優しく続きます。彼の歌声ともマッチしていて、それが心地良いです。ちょと浮遊感も感じられるのも魅力です。
雲端司機 CLOUDRIVERは、The Loophole(露波合唱團)というバンドのベーシストでもある李權哲 Jerry Liの別プロジェクト(プロフィールには "李權哲化身"と書かれています。日本で表現する時には別プロジェクトという言い方が一番しっくり来るかなと思っていますが、違っていたらスミマセン…)として、2018年にスタートしています。(顔社 KAO!INC.のサイト参照)
「躁 Zao」The Loophole(露波合唱團)
音楽プロデューサーであり、シンガーソングライターという何とも多彩な人物で、The Loophole(露波合唱團)でもプロデュース業をしているようです。
The Loophole(露波合唱團)の楽曲は、サイケロックな雰囲気が漂っていて、私はとても好きです。UKのTemplesのような感じで、60年代サイケロックだけど、今の雰囲気もあるのが素敵です。
勉強不足で申し訳ないのですが、今回この記事を書くのにあたって、このバンドの存在を知りました。彼らのことも、詳しく調べてみます。
話をバンドから李權哲 Jerry Li(雲端司機 CLOUDRIVER)に戻します。
彼は2017年に19歳の若さで、1stソロアルバム『醒著不醉』を李權哲 Jerry Li名義でリリース。翌年に、台湾のグラミー賞と称される第29回金曲奨で、最優秀新人賞にノミネート。さらに、インディーズ音楽のアワードである 第8回 金音創作奨で最優秀新人賞と最佳風格類型(原文ママ)にノミネートされています。
2018年からは、雲端司機 CLOUDRIVERとしての活動をスタート。
アルバム『低成本專輯』をリリースして、第10回 金音創作奨で最佳創作歌手獎(最優秀シンガーソングライター賞)にノミネートされました。
(顔社 KAO!INC.のサイト参照)
「網路上 On The Internet」
まったりとした感じで聴ける曲ですが、アルバム『低成本專輯』には、60年代ロックの雰囲気が漂う楽曲も収録されていて、彼の音楽性の幅広さを感じることが出来ます。
雲端司機 CLOUDRIVERとして、2021年にEP『SUNNY AFTERNOON』をリリース。こちらはロックよりも、ファンクやソウルなどのブラックミュージックの要素も感じられる作品が多いように感じています。
「SUNNY AFTERNOON」
2021年から、彼は台湾のヒップホップシーンを牽引する顔社 KAO!INC. から作品をリリースしています。
もしかしたら、この先には LEO王を始めとする人気ラッパーとのコラボなんかもあるのではないかなと期待をしてしまいます。
李權哲 Jerry Li、そして雲端司機 CLOUDRIVER、さらにはバンドThe Loophole(露波合唱團)と3つを行き来した音楽活動をしていますが、彼はまだ20代半ば。この先、どんな音楽を作っていくのか、どんなことをしていくのか、とても楽しみです。
雲端司機 CLOUDRIVERの楽曲は、Spotifyでも楽しむことができます。
ぜひチェックしてみてください。