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台湾的音楽 雀斑 Freckles

今年は、ラジオで台湾の情報を紹介するコーナーを持たせてもらいまして、さまざまなアーティストを紹介する機会がありました。

私自身、新しく知るアーティストも多く、とても勉強になりました。ただ、紹介したバンドを記録していないことに気付き、noteに残しておこうと思っております。

まずは、雀斑(Freckles)を。
2017年にリリースされたアルバム『不標準情人 Imperfect Lover』を、ヘビロテで聴いておりました。
ボーカル・ギター・キーボードを担当する、林以樂(benben) の声がすごく可愛い。少女のようなピュアな感じと、柔らかいけれどシッカリと意思がある声に惚れこみました。
シティポップにカテゴライズされる、明るくそしてオシャレなサウンドが耳心地良いです。都会的で、太陽の光が差し込むような、明るくてちょっと眩しい。とても天気が良い日が似合いそうだなと思っています。

アルバム『不標準情人 Imperfect Lover』の中で、私が最も好きな曲が、「愛的逃兵」。
この曲、ロシア民謡の「黒い瞳」がイントロや間奏に入っているのです。全体的にはシティポップらしい雰囲気でグルーヴ感があるのですが、良く聴くとスカの要素が入っていたり、キーボードで「黒い瞳」のメロディラインを入れていたり…。聴けば聴くほど驚きが多い作品です。

歌詞は、恋愛に関する逡巡を描いているようですが、「黒い瞳」の少し物悲しい雰囲気と、スカの明るい雰囲気…。非対称なものが共存しているところに、その逡巡が現れているようで、面白いなと思っています。

アルバム『不標準情人 Imperfect Lover』では、他にも「Fly Me To The Moon」のメロディをサンプリングしている「壊習慣」。「胖子痩子」という曲では「Waltz For Debby」のフレーズが入っています。

一度聴き終えても、”もう一回!”とおかわりリスニングをして、新しい発見があるアルバムは最高ですね。

日本語字幕付き「壊習慣」。「Fly Me To The Moon」も探してみてください。

ちなみに、台湾のアーティストは、英語名も持っていてiTunesなどで楽曲を探す時には、英語名で検索した方が探しやすいことが多いです。雀斑は「そばかす」という意味。だから、英語名も「そばかす」という意味。
(ただ台湾の人に、英語名だけで好きなバンド名を言っても伝わらないことがありますが…。)

雀斑(Freckles)は、2003年に結成した4人組バンドで、台湾のインディーズを牽引してきたと言っても過言ではありません。日本でも多くのライブに出演しています。一度、解散を経て2014年に再結成。

林以樂(benben)さんが、初めて聴いた日本のバンドは、JUDY AND MARYだと、今年発売された「ミュージックマガジン」の台湾音楽の特集記事で語っているのを読みました。それを読みながら、活動開始時期などからしても、私と同世代かな?と思い、よりシンパシーを感じてしまっています。

Spotifyでも公開しているので、ぜひ聴いてみてください。

またFrecklesは、それぞれのメンバーが、ソロや別バンドとしても活躍しています。

ボーカル林以樂(リン・イーラ)については、こちらを。

ギタリスト蘇偉安(スー・ウェイアン)のバンド、EVERFORはこちらを。

どちらもチェック頂けると嬉しいです。

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