わたしが懐かしCMを見るのをやめた理由
自分の楽しみから1つ、完全に離れることを決めました
わたしは普通の60代のおばちゃんです。手作り料理と園芸が趣味です。
また、いわゆる「懐かしCM」の動画を鑑賞するのも大好きでした。園芸をする時は、これらの動画の音声を流しっぱなしにして、懐かしい雰囲気に浸ることもありました。
投稿者の方々が、CMにまつわる思い出話を語り、視聴者みんなで「そうそう、そんな感じだったよね!」と盛り上がる。その空間には、何とも言えない人間的な温かみがありました。
懐かしいCMを提供してくださった企業の方々や投稿者の方々に感謝しながら、みんなで心温まる懐かしさを共有していました。
そんな場所を楽しんでいたわたしですが、ここ2週間で、懐かしCMに関するすべてから離れることを決めました。その経緯をお話しします。
※3000文字を超える、長い記事になっています。また、わたし自身めったに長い文章を書かないので、非常にわかりづらくなっていると思います。読まれる際は、このことを念頭に置いたうえで読み進めてください。
きっかけ①ー好きだった投稿者のチャンネルBAN
「makotosuzuki」というチャンネルが、著作権侵害の申し立てによってBANされました。
他にもCM集を上げている方はたくさんいらっしゃいましたが、makotosuzukiさんは特別でした。
動画の概要欄から、その商品・出演されている俳優さんなどの思い出を語ってくださるので、思わずコメントしたくなるような魅力があったのです。
特にわたしの出身地でもある東海地方のローカルCM集が大好きで、何度も繰り返し再生していました。
チャンネルがBANされた後、makotosuzukiさんは新しいチャンネルを作られました。
関連動画で動画を再生していたら、それが偶然にも新チャンネルの動画だったことに気づき、前のチャンネルのBANにびっくりしながらも、すぐにチャンネル登録しました。
きっかけ②ー前チャンネルのBANの理由が判明
それからしばらくして、makotosuzukiさんがYoutubeコミュニティで、前のチャンネルがBANになった経緯を公開されました。
@EMasataka31846という人が動画をテレビ局に通報し、テレビ局から著作権侵害の申し立てを受けて、チャンネルがBANされたそうです。
最初は、makotosuzukiさんの言う通り、@EMasataka31846に対して怒りを感じていました。
正義面をしながら逃げるとは何事なんだと。
きっかけ③ー全体の様子が変わってきたこと
それまでのコミュニティ投稿に対するコメントは、前チャンネルがBANされたことを惜しみつつ、makotosuzukiさんにエールを送る雰囲気でした。
ところが、上のコミュニティ投稿2から、コメントの様子がかわってきました。
@EMasataka31846に対して、人間性まで否定するような攻撃的なコメントが含まれるようになったのです。
確かにわたしも@EMasataka31846に怒りを感じましたが、人間性を否定するような言葉で他人を攻撃するのは、全く別の問題です。
暴力的で汚い言葉は、少数でも目立ってしまうものです。
次のコミュニティ投稿までは、makotosuzukiさんもこういった言葉は望んでいないだろうと思っていました。
ところがその次のコミュニティ投稿は、わたしの予想を裏切るものでした。
makotosuzukiさん自身が、汚い言葉を使って@EMasataka31846を攻撃していたのです。
さらにこの投稿に対して、全く関係のない「黒人差別をなくす会」や学生運動などと結びつけるようなコメントまでついていて、ただの誹謗中傷が飛び交う状態になっていました。
makotosuzukiさんはこれらのコメントに対しても諫めるどころか、同調までされていました。そもそも、「控えめに言って~」や「~行為」といったおぞましい言い方も、makotosuzukiさんがほかの人のコメントに同調する中で出てきています。
今までわたしは、昔のCMを投稿してくださる方々と、それを見る視聴者と共に、純粋に昔を懐かしむことを楽しんできました。
そこで交わされていたコメントには時々、今で言うコンプライアンスがギリギリなものもありました。
でもそこには、「特定の一人に向けた、暴力的で汚い言葉」はありませんでした。
今回の件でわたしは、「今まで仲良くやり取りしていた人が、相手次第ではとても汚い言葉を使うのか」と、大きなショックを受けたのです。
わたしの決断
最初に書いた通り、わたしは昔のCM集の動画を、みんなでワイワイと盛り上がるのを楽しみにしていました。
今思うと、それは「他人を蔑視しない」ことが前提の1つになっていたからです。
これを書いている今、makotosuzukiさんの新チャンネルの登録者は500人を超えています。
500人中26人以上が、他人への蔑視に対して高評価をつける場所。
そこには、わたしの居場所はなかったみたいです。
今はどの懐かしCMの動画を見ても、「これをアップロードしている人やコメントしている人のうち、20人に1人は、他人に心無い言葉を使っても平気なんだ」と思ってしまいます。
わたしは全ての、懐かしCMを投稿されているyoutubeチャンネルの登録を解除しました。
長い間お世話になった場所なので、またきっかけがあれば戻ってくるかもしれません。
でも少なくとも今は、他人を心ない言葉で非難するのをよしとする環境には居たくありません。
わたしは臆病なので、言葉での攻撃が怖いです。
これだけのことを書いておいて逃げるのかと言われたら、その通りです。
臆病なので、逃げさせてください。
makotosuzukiさんに対して思うこと
makotosuzukiさん、この文章を見る機会があるかどうかはわかりません。ただ、あなたに伝えたいことがあります。
わたしは約10年間、あなたの旧チャンネルを楽しんできました。
かつてあなたが前チャンネルの概要に書かれていた文章も、なんとなく記憶に残っています。
「ユーチュラ」というサイトに、旧チャンネルの概要が残っていました。
「せっかく頂いたコメントでも他者を蔑視するような物はわたしの判断で削除させていただく事が有ります。」
これを見たわたしは、「みんなが一緒に昔を楽しむ環境作りのために、makotosuzukiさんが頑張ってくれるんだな」と安心し、動画を楽しみ、音楽を楽しみ、コメントを楽しんできました。
今回の一連のコミュニティ投稿は、まさにmakotosuzukiさんが書かれた「他者を蔑視するような物」ではないでしょうか?そこに飛び交う暴力的で汚い言葉のコメントの数々は、まさに「他者を蔑視するような物」そのものでした。
確かにあなたは、過激なコメントをしないよう諫めている書き込みもされています。
このコメント、どのコミュニティ投稿に残されていると思いますか?
あなた自身がまさに「過激な書き込み」をしている投稿の中にあるんです。
自分自身が過激な書き込みをしておいて、一方で他人には「過激な書き込みをする事を良しとはしません」と𠮟りつけるのは、どういったことなのでしょう。
わたしは、自ら他人を攻撃し、誹謗中傷を放置する人と、過去の思い出を語り合いたくありません。
今まで喜んでコメントをしていた自分を、恥ずかしく思います。
これからのこと
幸いなことに、わたしにはYoutube以外にも信頼できる仲間がいます。昔のCMを共有して楽しんでいた"仲間"とは違い、彼らの顔も、声も、生き様も知っています。
懐かしCMを通じて知った、人の温かみも、人の残酷さも、今は全て忘れようと思います。
もしも戻ってくることがあれば、以前のように、"穏やかな方々とともに"思い出を振り返れればと思っています。
最後に
このエントリーは、わたしの心の整理のためだけに作りました。
この記事に対して、言いたいことはいくらでも出てくるでしょうが、わたしからのリアクションはまったくありません。
読んでいただき、ありがとうございました。