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「そのまま食卓へ」キッチングッズのうつわ使いでテーブルに自然なアクセントを

「食卓が地味でキマらない」と感じた時、ついつい「華やかな器を買い足す」「お花を飾る」「ランチョンマットを加える」などの手段を考えがちではないですか?実はもっといいものがあります。それは調理器具です。

そのまま食卓へGO!がテーブルの変化球に

「え?何言ってるの?」と思われるかもしれませんが、テーブルにほどよいアクセントをつけるのに調理器具が絶妙に良いバランスを取ってくれるんです。

まずはお皿だけ並べた様子です。

(うっかりスタイリストの性が出て色合わせが可愛くなってしまいましたが)シンプルなテーブルです。

そこでお鍋とせいろを加えます。

かわいい!ぐっとテーブルが華やかで立体的になったと感じませんか?

これが

こうなる

お鍋の取っ手や蓋といった形上、せいろが持つ竹の素材感といった普通のお皿にはないディテールがテーブルに良いリズムを生み出してくれます。

料理を作ってそのまま食卓へもっていく。

めんどくさがり屋にはたまらないこのズボラ技が、かえってテーブルに変化をつけグッとおしゃれな雰囲気にしてくれるんです。派手な食器や布を敷く前に、イケてる調理器具をそのまま食卓へGOしてみませんか?

では実際におすすめアイテムを紹介します。

(1)鍋

まずは鍋です。食卓に出せる素敵なビジュアルの鍋があれば、鍋で料理してそれをそのままテーブルへ。蓋や持ち手といったお皿にはない特徴がいいアクセントになってくれます。

私自身が持っているSTAUBは24cmなんですがちょっと大きすぎたかも...?調理には問題ないんですが、仕上がったあとかさが減ると蓋をあけたときに具材が見えにくいという難点もあり。22cmでもよかったかな〜と思ってます。

グレナディンカラーは赤系ながら渋くて悪目立ちしないので結構便利。

色に抵抗を感じる、STAUB高いから失敗したくない!という方へは黒をお勧めします。なんだかんだこのマット目な黒って合わせやすいんですよね。季節も選ばず、他の食器と組み合わせた時に失敗しにくいと思います。

(2)せいろ

最近私がもっともハマっているもの、それはせいろです。せいろも鍋同様、調理をしたらそのままお皿に出さず食卓へGOできるキッチングッズ。

手抜き料理の筆頭?としてよくレンジで蒸し野菜とかやってる方いますが、それならいっそセイロを買ったらいいのに〜と思います。レンジでチンしたお皿より断然美味しそうに見えるし、実際美味しいし、なぜか豪華に見えるしいいことづくめです。

私が買ったのは直径18cmでちょうど一人分のサイズ。素材は下から二番目の比較的チープなものです。中華蒸篭では一番有名な照宝さんで購入しました。

(3)耐熱皿・耐火皿

耐熱皿はそのままオーブンに入れて温められるお皿のこと。グラタン皿なんか代表的ですね。形はシンプルなものから取ってのあるものまでいろいろです。取っ手があるものは形状に変化がありますし、素材感もホーローや土鍋タイプなど様々。料理した後お皿にも少し焦げ目のついた様子など、雰囲気出て素敵です。

キャンプする方にはおなじみファルコンのパイディッシュ。グラタンやパイなどこの上につめこんでオーブンに入れて焼いたらそのまま食卓へ。ブルーのラインがアクセントになってとっても可愛いです。

アヒージョとかだったらカスエラもナイス。

耐火皿は、直火OKでフライパンみたいに使えるお皿のことです。

無印良品から出ている耐火皿は人気ですね〜。炒めたり焼いたりしてそのままテーブルへ。真っ黒のなのも料理を引き締めてくれて良さそう。

マルミツさんのボヌールも直火OKです

(4)保存瓶

あらかじめ調理して仕込んでおいたものをお皿に出さずにそのまま、という意味では冷やす系の保存瓶も欠かせません。

保存瓶の定番といえばWECK。いろんな形やサイズがありますが、これは小さいココットくらいでフォルムもクセのないもの。

あらかじめディップ、パテ、ソース、ピクルスや漬物なんかを詰めておくのにも蓋付きなのでしまいやすく便利。ビジュアルもころんとかわいいです。

ル・パルフェはハンドルの部分がより一層「らしく」見えるかも。

(5)すり鉢

今個人的に欲しいものの1つがすり鉢です。

白和えなどはすり鉢であたると香ばしくてとても美味しいんですが、うつわに盛り直すさずそのまま食卓へどんと置くのがかえってかっこいいんじゃないかな〜

すり鉢特有の中のすり目(シマシマの部分)が通常のお皿とは異なるビジュアルで良い変化球になるはず。

無駄がなくてソリッドな東屋さんのが良さそうです。

小石原ポタリーのすり鉢は15MORというタイプが白くて綺麗。

「用の美」のさりげなさ

キッチングッズはお鍋にしろせいろにしろ調理のためという「用途」のあるものです。見た目を飾り立てるためだけではなく、蓋を開けるためにつまみがあり、通気性のために竹製になっている。使いやすさのためにデザインされている。だから、良い。

華やかにしたいと思って飾るために足し算していくと、どこか無理をしているような違和感が出てしまいます。だから、余計な布や余計に派手なうつわが浮いてしまうような気がする。

でも、道具としての使命があるものには無理がない。無理のないもので変化をつければ食卓は自然に豊かになります。

不自然な味付けをやめて、自然なアクセントを。

用の美の話はこちらの本をどうぞ。

今日はここまで。

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菅野有希子
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