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Machine Translation Summit 2023まとめ・感想(前編:9/4~9/7午前分)

2023年9月4日~9月8日、
Machine Translation Summit 2023が、
現地(マカオ)とオンラインのハイブリッドで開催されました。
(私はオンラインで参加しました。)

発表はすべて英語。
マカオとの時差は1時間なので、そんなに違いを感じませんでした。
国際会議なので、研究対象の言語に日本語が含まれていない研究もありました。

参加費が高額で、円安の影響もあってオンラインでも70000円弱しました。

量が多いため、前編(9/4~9/7午前分)後編(9/7午後~9/8分)に分けます。

【免責事項】本記事は機械翻訳に興味のある素人が執筆したものです。
アーカイブ・予稿集・発表資料等を確認しながら万全を期して執筆しておりますが、理解が足りない部分がある可能性がございますので、あらかじめご了承ください。また、追加資料が入手できましたら、適宜修正する場合があります。

予稿集はこちらから無料で見られます。
(すべて英語・一部予稿集ないものもあり)
https://mtsummit2023.scimeeting.cn/en/web/index/15680_1619866__
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スケジュール管理や、他の参加者との交流は、
Whovaというアプリを通じて行われました。

Whovaの画面。使いづらい。。

セミナーの視聴方法は、ZoomかWhovaを選べました。

Research TrackとUser Trackを行ったり来たりしてましたw(オンラインの利点。リアル会場だとこの頻度で行き来してたらめちゃ迷惑w)

Whovaにはセミナー中にリアルタイムの自動文字起こし(英語)機能があるのに途中で気付きました。
私は翻訳者ですが、リスニングが苦手なので、同じ内容でも文字で「読める」と理解度がかなり上がります。

一部アーカイブもあるので、もう一度内容を確認したり、カブってて聴けなかったセッションを後から視聴することもできました。

全セッションを聴講したわけではありませんが、
自分が聴講したものについてまとめ・感想を述べていきます。

9/4:不参加

9/5:The 10th Workshop on Patent and Scientific Literature Translation (PSLT 2023) part 1&2

JPO's MT and other IT services for patent information users 
(Daisuke Nawa, Japan Patent Office)

特許庁の方の発表です。

・特許庁はこれまで特許情報の機械翻訳のコーパスを作成してきている。

・特許庁は、リアルタイムとバッチ(一括)で翻訳できる機械翻訳プラットフォーム(MTP)を開発してきている。
リアルタイム:J-PlatPat(特許情報プラットフォーム)で日本の出願公開や審査記録をリアルタイムで翻訳する。海外ユーザ向け。
バッチ:
中国・韓国の特許/実用新案の全文を日本語に翻訳する。日本ユーザ向け。

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