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旅のお供:文庫本

11/30から12/2まで、AAMT年次大会出席のため、東京出張していた。

私は新幹線の中では寝ているか、スマホをいじっていることが多いが、
(ノートパソコンも持っていくが、揺れに酔うのでまともに仕事はできない、)
退屈なので、新幹線の駅でたまに本を買うこともある。

無料で付いてくる紙のブックカバーにしては渋くて、おしゃれだったので、
思わず写真を撮った。
(写真は宿泊先のホテルのベッドサイド)

買ったのは『白い薔薇の淵まで』という、女性同士の性愛を描いた小説。
百合が好きな人は興奮するかもしれないが、
自分はストレートなので別の視点で見ていた。

作家の山野辺塁が、自分と似ていると思った。

書く話が尖ってる純文学なところとか、
人格破綻者なところとか。

私は家庭環境に別に問題があるわけではない(むしろ恵まれている方だと思う)が、
文章に書くことによって昇華する(自分の中でその出来事を終わらせる)タイプなので。

幸せというか、満たされている人間が書く文章はつまらないと思ってしまう。

最近はそのエネルギーをビジネスの方に向けているが、
満たされないエネルギーを小説を書くことで昇華するか、
ビジネスに使うか
の違いである。

今はビジネスに集中する時であるが、
『事実は小説より奇なり』というか、私の翻訳者人生も割とネタになりそうな感じなので、
いつか「この小説はフィクションです」というテイで(しかし実は9割方リアル)小説を書いていみたい。


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