The Novembers/仙台darwin
昨日は大好きなバンドの一つであるThe Novembersのライブを見に行ったのでそのレビューを残したい。
実を言うと昨年の11月にも全く同じ場所でノベンバのライブを見ている。一年も空けずにまた彼等のライブが見れるのだから嬉しい限り。
それにしても仙台の街中を車で走るのは毎回緊張する。初見殺しみたいなルートも多くて、路上駐車と通行人の多さに苦しめられながらも無事到着。
先行物販でTシャツを買い、駅前の無印良品で日焼け止めやら化粧水やらを買い、あとは開演まで近くのカフェで時間を潰した。
会場時間になると黒い服を着た人達がズラッと整列しており、ノベンバのライブに来たんだなぁと実感(例に漏れず気付けば自分もブラックコーデ)。
開演。
クラシックなSEと共に黒衣に身を包んだ4人が登場。相変わらずスタイリッシュで気品に溢れていた。
そして一曲目へ。何パターンか予測していた曲は全て外れ、「かたちあるもの、ぼくらをたばねて」でスタート。スロウな曲だが彼ら特有の綺麗な轟音が鳴り響き、非常に美しい幕開け。
今回は昨年リリースされたセルフタイトル“The Novembers”のツアーであり、前回見に来たライブではそのアルバム曲達はリリース前で曲名も分からないまま演奏されていたのだ。
それはそれでお楽しみ感もあって良かったが、今回はやはりアルバム曲達が成長を遂げ、リスナー側も違った聴こえ方が楽しめるというのがポイント。
一曲一曲、焼き付けるように噛み締めるように聴いているのに、一晩も経つとセトリは忘却の彼方へ飛んでいき、うろ覚え状態になってしまうのがライブの不思議(しばらくすると良かったとかヤバかったとかいう中身の抜けた記憶だけが残される)。
セトリの順番は既にオブリビエイト(忘却)されてしまったので、とりわけ印象深い曲をピックアップしたい。
Morning Sun
煌めく電子音が入り、THE SPELLBOUNDで培われたダイナミックさが色濃く散りばめられた曲。キャッチーでかなり好きな曲なのだがギターソロも入り、音も分厚くライブ化けする曲であることを実感。
Everything
ANGELS収録のミディアムナンバー。ライブで聴くのは初だったが、ミラーボールの照明がよく似合い、揺れながら心地良く陶酔できた。ハンドマイクで歌う小林さんからしか得られない栄養がある。
Seaside
ライブに行く道中、海岸線を横目に運転しながら聴いていた曲。The Cureが日本語で歌ってるかのような少し時代を感じるシンセに乗るメロディが最高に気持ち良い。まばゆい青の照明と共に鳴らされ疾走していく様が美しかった。
誰も知らない
イントロの邪悪なリフと赤紫の照明が非常にマッチし、ノベンバの中ではカオティックな部類のナンバーで小林さんのホイッスルボイスが響き渡る。この手のノベンバ曲はただただ圧倒されるのよ。前回ライブで初聴きした時から好きな曲。
楽園
これよこれ、コレが聴きたかった…!プリミティブな雰囲気を纏い、ガンギマリで踊り狂える最強の曲。Cashmereからの繋ぎが完璧で、今回一番ブチ上がった。ケンゴ氏がピックではなくバイオリンの弓でギターを弾いていたけど、あんなヤバい音鳴るのね。最高に痺れた。
New York
ラッセーラーVer.のTOKYOで踊り狂ったかと思えば、間髪入れずにこの曲で畳み掛ける。今のノベンバの強みであるインダストリアル要素が全面に出たダンスナンバーでひたすらキマってた。もはや聴く麻薬。完全に新たなキラーチューンと化した。
他にもたくさんレビューしたいが際限なくなりそうなのでこの辺で。
本当に今のThe Novembersは最強だと確信した。個々の実力は勿論、表現力や曲の幅広さ、オリジナリティ、矜持としている美しさ、どれをとっても最高峰のバンド。他の界隈のバンドと対バンしてもこの圧倒的な存在感で引き込めるんじゃないだろうか。
アリーナ埋めてくれるバンドだと信じているので、今後もノベンバのライブがあれば参戦したいし遠征もしたい。
あと、物販のTシャツのサイズがMとXLしかないという究極の賭け事案が生じたけど、Mサイズでちょうど良くてホッとしました。ノベンバはマーチを2サイズで出しがちなので要吟味。
それでは、おやすみなさい。