筑豊《黒ダイヤ》の軌跡 プレイ記録
位置情報ゲーム "INGRESS" のミッションプレイ記です。初夏のことになりますが、ミクリヤオトハさんの黒ダイヤミッション6連を遊んできました(メダルデザインはあねごさん)。筑豊地区のその昔、石炭輸送の需要があったころの廃線跡を徒歩でめぐっていきます。なお、ミッションは車前提での設計です。
各地に点在する廃線跡をめぐるため、いわゆる連作ではなく、動線はつながっていません。また、炭鉱の石炭を運んでいた路線ということで、路線の片方は現行の駅のことが多いですが、もう片方、鉱山側には公共交通機関はほとんど何もありません。
【1日目】室木線
遠賀川駅をスタートし、鞍手の室木駅跡までです。
JR線を越えて南へ。一連のシリーズ共通ですが基本的に田畑の中を歩いて行きます。
途中にあったラーメン屋さんとロールケーキ屋さん。地元では有名なお店のようです。
特になにもなく3時間くらい歩いてミッションのゴール地点へ。なかなか廃線跡とわかりやすいものは残されていないようです。あとから知ったのですが、終点の少し先に新幹線建設路盤の跡もあったようで(見逃し)。
おいしそうなパン屋さんもありましたが閉店直後。他にも不思議な建物なども。
さて、ミッションは終わりましたが公共交通機関がなにもないので、ここから2つ目のスタート地点の勝野駅まで歩きます。まずは以前から寄ってみたかった、うどん屋 仁さんに。独特のコシがあって美味しかったです。
河童の里以降は、歩道のない峠をしばらく歩くことになるため、徒歩移動はまったくオススメしません。この日は勝野駅まで戻って終了。約6時間、20.4km。
【2日目 前半】宮田線
勝野駅から西へ。廃線跡は道路になっているようで、痕跡らしきものはあまりありません。筑豊地区の至るところで目にする土地改良記念碑もあります。
ミッションのゴール地点近くには整備中の巨大な土地が。どうやらソーラーパネル群を建設中のようですが、なんとなく不自然にも思えます。
ミッション終了後、宮若市石炭資料館へ。この宮田線は貝島炭鉱の石炭を運ぶために作られた線路だったのですが、どうやら先ほどの整備中の土地も炭鉱跡だった模様。
鉱山での死亡者数のグラフやらすごく生々しいです。
外にはアルコ22号機関車も展示されています。石炭を掘ったあとの穴を埋めていくための石を運んでいたとのこと。
歩いて今度は小竹駅へ。宮田線はこの貝島のほか、もう一ヶ所大きな炭鉱があったようですが、ちょっと遠くて立ち寄りは断念しました。
【2日目 後半】幸袋線
小竹駅から再スタート。地図中のしゃかの、は目尾と書き、このルートは旧長崎街道と一部被ります。
こちらのルートも、特に当時をしのばせるようなものはなく、淡々と歩きます。途中、車いすのおばあちゃんと少し立ち話(時間をたずねられた)。ゴール地点はうどん屋さん。そのまま新飯塚駅まで歩いて帰りました。2日目は約8時間、23.5km。
【3日目】漆生線
ミッション前に電車までの時間があったので、新飯塚駅近くの石炭資料館へ。炭鉱で働かれていた方の画集が一番見ごたえがありました。ロビーにひっそり置かれています。
下鴨尾駅スタート。
途中に、鴨尾駅(廃駅)跡が公園になっていて、そのすぐ前の前にかつて賑わったであろう商店街がありました。
この商店街に森政豆腐店というのがありまして、このときはスルーしてしまったんですが、帰りにスーパーで置かれていたので買ってみたところ、これがすごく美味しくて。豆腐はスイーツであることを実感!
田んぼの中をひたすら歩いて、新原鉄道トンネル跡でミッションは終了。
トンネル跡と道を挟んだバス停内に当時の写真が。
後から気づいたのですが、途中からどうやら廃線跡ではないコースを行ってしまっていたようです(;´Д`)
田舎では思ったように、道しるべのためのウェイポイントが設定できないのですね、廃線探訪記などを参考にするんだったと気づくも後のまつり。3日目は、4時間半、16kmでした。
【4日目】添田線
香春駅から添田駅をまっすぐ結びます。この道は英彦山に登りに行くときによく使う道なのですが、道中、あきらかにおかしな構造物が途中にあって、このミッションのしばらく前にも見にいっていたのでした。
香春駅に向かう前に田川の石炭資料館へ。町のシンボルともいえる2本煙突がそびえたっています。
まだ活気があり、映画館も流行っていたころのようす。
香春駅から南へ。駅から見える香春岳では石灰が採掘されていて、ふもとの工場で製品化しています。私がよく登りに行くのは香春岳の三の岳という山で、一の岳(採掘中)、二の岳は立ち入り禁止。
ちょっと見にくいですが、工場の後ろに削られた一の岳がのぞいています。
添田線の上伊田駅跡。平成筑豊鉄道の上伊田駅から少し離れています。
さらに南へ。今任駅跡と大任駅跡。
さて、大任駅跡より南に行ったところで、頭の上を不思議な構造物が通ります。これが、油須原線(未成線)の福田駅 ~大任駅間の廃線跡だそうで。
さまざまな角度から。
彦山川橋りょう。昭和42年12月7日しゅん功。
添田駅。数年前の豪雨災害のため、日田英彦山線は、添田駅から南の区間について、鉄道の復旧を断念してしまいました(;´Д`)
駅の中ではカメラ屋さんが展示を行っていて、当時の風景のポストカードも置かれています。この写真の左に写っているのがボタ山ですが、今は緑が生い茂っていて、注意深くしていないと見分けることはできません。
4日目は、4時間、15kmでした。
【5日目】筑豊鉱業鉄道
木屋瀬にも炭鉱があったそうで、これを香月まで運んでいた路線とのこと。スタート地点に行くまでにまず歩かないといけません。
スタート地点、木屋瀬市民交流センターの庭に給水塔の跡が残っています。
そのすぐ近くの個人商店で、昭和の文房具をいくつかおかいもの。
廃線跡はおそらく右のほうのみち。
途中の楠橋駅。北九州みがありますね。
ゴール地点手前の黒川ですが、よく見ると、線路の橋梁跡と思われるものがあります。
香月駅跡でミッションは終了。2時間、5.3km。歩行距離は全行程で80kmとなかなかのボリュームでした。気になってたことがいろいろ判明したのでなかなか楽しいミッションでした(*'▽') とはいえ、あまり痕跡は多くないので徒歩はオススメしませんけれども。ミッション作者のミクリヤオトハさん、メダルデザインのあねごさん、どうもありがとうございますm(__)m
ここからは旧香月線ウォーク(6連)という別のミッションをしながら帰りました。