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我が家の猫たち ④

そして、さくらの話じゃ。

わしの家にいる、もっとも新しいお友達がさくらじゃな。保護猫であるという話は前にしたと思う。しかし、現実的には保護猫というよりただ拾っただけの野良猫であった。

人に慣れさせる、馴化という作業からわしは始めなくてはならなかったのじゃ。推定、生後5ヶ月くらいからのスタートは、けっして楽な道ではなかった。

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というか、今でもけっこう噛むし引っ掻く。

母親などは食事をあげるときに待ちきれずに引っかかれたりしている。そしてそのたびにわしから「下手じゃなあ」と笑われるのである。

野良だった期間が長い……つまり、猫にとっての最初の一年というのは大変に大きな意味があり、そのうちの4から5ヶ月を野生で過ごしてしまった……ため、エサとは与えられるものではなく、狩るものであるという認識がなかなか抜けないのじゃ。

だから、黙っていても食事が出てくるという環境に、なかなか慣れることができない。それでもだいぶ良い子で待っているようにはなってきたけどな。

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あと、可愛い可愛いと言われ続けてきたせいで、自分は美人であるという自覚を持っている。

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けっこうあざと可愛い顔をするぞい。

わたしの本の魅力も、50パーセントアップじゃ!

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