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風が強い

皆の衆は、小説の書き出しについてご存じだろうか。

なんにも考えてない場合には、たいてい天気の話になってしまうのだと。

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さくら「突然どうしたのにゃ?」

じつはなんにも書くことがなくてな。

ふと思いついたのが、今日は風が強いなあ、ということだったのじゃよ。

で、タイトルを書いて、なんにも考えてない話題選びじゃなあと反省したわけじゃ。

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ぴろしき「ちなみに、どうして天気の話が多いのにゃ?」

それは、小説の地の文というのは、映画やドラマのカメラワークみたいなものだからじゃな。

映画なんかでも、空からぐーっとカメラがパンして人物に迫っていくって出だしが多いじゃろ?

意識して見ている人は少ないかもしれぬが、見ている人をその世界に誘っていく演出なんじゃ。

小説もまた同じなのじゃよ。

雨が降っている。

みたいなスタートで、すっとどういう状況なのか伝えるわけじゃな。


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