【グラジオラスの花束 〜真夏に何か起きるのかしら〜「小島凪紗」】21話
海の家初日をなんとか乗り越えた8人は、最初の夜ということでBBQをしていた。
純葉「美味しーーー!!!」
璃花「いっぱい食べなね〜」
純葉「はい!」
凪紗「純葉、野菜嫌いなの?」
純葉「え"...好きだすけど」
凪紗「だす?笑」
純葉「噛んだんです!笑」
礼央「また純葉、野菜食べてないの?」
純葉「うわ、ママ来た」
礼央「食べなさい」
純葉「嫌だ!お肉いっぱい食べたいもん!」
凪紗「ちっちゃい頃の結冬みたい笑」
結冬「おいやめろよ.....笑」
美羽「野菜苦手だったんだ〜」
結冬「昔の話ね?」
美羽「へ〜」
よく見ると美羽のお皿にも野菜は乗ってなかった。
凪紗「あー!美羽も野菜乗ってない!」
美羽「違うよ、もう食べたから無いの」
結冬「さっきから肉しか食べてないだろ」
美羽「沢村くん.....」
めっちゃ睨むじゃん.....笑
純葉「野菜嫌い同盟だ〜」
美羽「だ〜」
凪紗「美味しいのに〜」
璃花「お肉足りてる〜?」
純葉「もうめっっっっっっっっちゃ美味しいです!」
璃花「そっかそっか笑」
礼央「璃花さんたちも食べてます?」
璃花「うん食べてるよ!」
礼央「せっかくなんで僕、焼きますよ」
璃花「ほんと?」
礼央「お酒飲みたいんじゃないですか?」
璃花「ね〜...バレた?笑」
礼央「はい笑」
亮「おーい!お肉焼けたぞ〜」
純葉「お肉!!」
凪紗「食いしん坊じゃん笑笑」
とか言いつつちゃっかり、私も横に行く。
純葉「これなんですか?」
莉菜「タンだね」
凪紗&純葉「タン!」
結冬「仲良しかよ笑」
凪紗「タンしか勝たん」
純葉「勝たん?」
凪紗「ん?」
純葉「いひひひ笑笑」
凪紗「え?笑
勝たん....かたん.....タン.....
凪紗「あ!笑笑」
純葉「そう!笑」
凪紗「しょうもな!!笑」
美羽「ねぇねぇこれ開けて」
結冬「はいはい」
流れでたまたま純葉と2人きりになる。
純葉「なぎさんって...」
凪紗「別に呼び捨てでもいいよ?笑」
純葉「じゃあなぎちゃん!」
凪紗「うん笑」
すると純葉は私に近づいてコソコソ話をしだす。
純葉「結冬くんの事好きなんですか?」
凪紗「え!!?」
純葉「うわっ!!」
びっくりしたぁ.....笑
凪紗「な、なんで.....?」
純葉「純葉と同じっぽいなぁ〜と思って」
凪紗「え!?純葉も結冬を!?」
純葉「違う!笑 礼央だよ」
凪紗「あぁ...やっぱり?」
純葉「え、出てた?」
凪紗「うん、割と出てた」
純葉「まずいかな.....?」
凪紗「いや笑 たぶんうちらと一緒で礼央くんだけ気づいてないと思う笑」
純葉「あ、じゃあ結冬くんも気づいてないんだ笑」
凪紗「なんかもう兄妹みたいに思われてる.....笑」
純葉「うわ...分かる.....」
凪紗「だよね!?」
純葉「うちも一緒よ奥さん」
凪紗「あらやだ私の所もそうなのよ奥さん」
純葉「ちなみにちなみにどこまで進んでるんですか?」
凪紗「どこまで!?」
どこまでっていわゆるデートとかボディタッチとかハグとかキ...キ...キ.....
純葉「ちゅうとかは.....?キャー」
凪紗「してるわけないでしょ!笑」
純葉「な〜んだ」
凪紗「え、純葉はしたの?」
純葉「え?笑 してないよっ笑」
凪紗「なんなの笑」
純葉「でもいずれそういうのしちゃうのかな.....」
純葉が見つめる先には、璃花さんと楽しそうに話す礼央くんが居た。
凪紗「あぁ...璃花さんか.....」
純葉「そうなんです.....」
凪紗「手強いね.....笑」
純葉「そうなんです!!」
私も結冬を探すと、美羽と楽しそうに話している。
凪紗「私も一緒だよ.....」
純葉「手強いですね.....笑」
凪紗「そうなの.....笑」
純葉「でも璃花さんも礼央もどっちも大好きなんですよね〜」
凪紗「分かる〜...美羽も結冬もどっちも大事なんだよね.....」
純葉「なぎさんなぎさん」
凪紗「ん?」
純葉「ぎゅってしてもいいですか?」
凪紗「え?いいけど...笑」
真夏で暑いはずなのになぜか心地が良かった。
純葉「頑張りましょうね」
凪紗「そうだね」
でもやっぱり.....
純葉「.....暑いですね笑」
凪紗「だよね?笑」