【グラジオラスの花束 〜制服の人魚〜「石森璃花」】6話
「いらっしゃいませ〜!」
『チーズホットク1つと〜ミックスジュースください!』
「は〜い!」
今年もまた櫻彗高校の文化祭に出店している「マーメイド」。
今年は礼央と純葉のおかげで賑やかに営業していた。
「礼央〜ミキサー詰まっちゃった!」
「貸して.....違うじゃん、蓋ちゃんと閉まってないだけ!笑」
「そうだったの!?ごめ〜ん!」
「しっかりして笑」
「礼央くん、チーズホットクの生地用意しといて!」
「はい!」
「璃花さんミックスジュース出来ました!」
「チーズホットクもすぐ上がります!」
「は〜い!いらっしゃいませ!」
「璃花〜!おつかれ〜!」
「唯衣ちゃん!」
「差し入れ!持ってきたよ!」
「え〜ありがと〜!」
「お?新しい子?」
「うん!礼央くんといとちゃん!」
「高梨礼央です」
「むむむむ向井純葉.....です」
またいとちゃん、人見知り発動してる.....笑
「すみません、この子重度の人見知りで.....笑」
「武元唯衣です笑 可愛い2人だね笑」
「そうなの〜笑」
「これ良かったら2人も食べてね!」
「ありがとうございます!」
「ありが...とうござ...います.....」
「あはは笑 仲良くなれそう!笑」
唯衣ちゃんはオドオドしてるいとちゃんを見てニコニコしてた。
「礼央ぉ.....」
「すみません.....笑」
「また落ち着いた時に食べに来るね!」
「唯衣ちゃんありがと〜!」
「なんか小動物みたいな方ですね笑」
「笑笑 可愛いよね笑」
「はい笑」
「いらっしゃいませ〜!」
お店は順調に進んでいく。
「ありがとうございました〜!」
「またお願いします」
「また...します.....」
「いとちゃんは人見知りをどうにかしなきゃだね笑」
「はい.....笑」
「よし!そろそろ落ち着くと思うから2人とも休憩しておいで!」
「あ〜頑張った〜!」
「いいんですか?」
「うん!作り置きもあるし、人もはけてきたから!」
「じゃあ行ってきます!」
「いとちゃんいとちゃん」
いとちゃんをこっそり呼ぶ。
「なんですか?」
「この時間ならみんなたぶん演劇部の舞台観に行ってるはずだから行っておいで」
「なんでですか?」
「毎年演劇部の舞台観に行くと恋が叶うって噂があるんだよ(小声)」
「ここここ恋って!!」
「しー!🤫」
「誰と誰がだすか!!?」
「だすか笑笑 礼央くんの事応援してるよ!」
「そそそそそんな礼央とはただの幼なじみってだけで別に好きとかそういうのじゃでもたしかに可愛いところとか優しいところとかたまに魅せる大人っぽいところがカッコイイなって思ったr」
すっごい喋るじゃん。笑
「純葉〜置いてくよ〜?」
「ほら笑 行っておいで笑」
「あ、ありがとうございます.....」
「健闘を祈る🫡」
「はっ!🫡」
なにそれ可愛い。
「青いなぁ.....笑」
「璃花、お疲れ様」
「パパ!ママ!」
「どう?ちゃんとやれてる?」
「うん!順調だよ!パパは大丈夫?」
「あぁ、今日は腰の痛みも少なくていつもより元気だよ」
「お父さんったら璃花が作ったご飯が食べたいって今日まだなにも食べてなくて.....笑」
「おい、言うなよ」
「え〜笑 しょうがないな〜笑」
嬉しい.....。
「今回は.....おぉ韓国系か」
「最近韓国のご飯が流行ってるからそれにしてみたんだ〜」
「璃花のオススメは?」
「全部!笑」
「全部?笑 しょうがないなぁ母さん」
「はいはい笑」
「ありがとうございます!😊」
ママはパパを近くのテーブルまで連れていく。
「手伝おうか?」
「大丈夫だよママ、お父さんと居てあげて」
「嫌よ笑 もうお父さん今朝からずーっとうるさいんだもの笑」
「恥ずかしいよ笑」
「でもよく頑張ってると思うわ」
「ううん、まだまだ2人には追いつかないよ」
「そんなことないわよ、お父さんなんか毎日璃花のご飯が食べたいって言ってるわよ笑」
「そっか.....笑」
「たまにはお店休んで帰って来なさいね😊」
「うん!」
商品をそれぞれ包装して袋に入れる。
「はい!チーズ八ットグとミックスジュースとキンパとコラボの角煮まんじゅうとそれからクァペギです!」
「クァペギ?」
「揚げパンみたいなやつ!全部ちょっとずつ少なめに入れたから美味しく召し上がってね!」
「ありがとねぇ頑張ってね🫡」
「うん!ありがとう!🫡」