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【グラジオラスの花束 〜制服の人魚〜「石森璃花」】13話


璃花「お願いしま〜す」
市場の人「はいよ!9,900円ね〜」
璃花「丁度あります!」

8月頭、海の家は初日から大盛況で私は足りなくなった魚介類を買い出しに来ていた。

役割はこんな感じ↓↓↓
《ホール》
なぎちゃん、結冬くん、礼央くん

《キッチン》
亮さん、莉菜さん、いとちゃん、美羽ちゃん

《両方》


璃花「戻りました〜」
亮「おかえり〜、じゃあ純葉ちゃんと礼央くん、休憩行こっか!」
純葉「は〜い!」
亮「礼央くんにも伝えてあげて〜」
璃花「焼きのフォロー入りますね〜」
亮「うん!助かる!」
莉菜「私今、揚げとドリンク行き来してるから焼きに集中で大丈夫だよ」
璃花「助かります!」

出来上がった料理を出す瞬間、礼央くんがナンパされてる事に気が付く。

璃花「大丈夫かな.....」
亮「どうかした?」
璃花「あぁいや礼央くん、ナンパされてるっぽい?」
莉菜「ほんとだね」
亮「ちょっと璃花ちゃん助けてあげて、一旦大丈夫だから」
璃花「ありがとうございます!」
亮「莉菜、俺瞬焼きも入るわ」
莉菜「は〜い」

エプロンを外そうと手をかけた瞬間、

純葉「礼央ー!!!」

ズキン

いとちゃんが勇気を出して話しかけていた。

純葉「店長からおつかい頼まれた!!」
礼央「ほんと?」

え、今さっき『ズキン』って.....。

久しぶりのその感覚から逃げたくて、急いでエプロンを巻き直してキッチンに戻る

亮「大丈夫そうだった?」
璃花「はい.....いとちゃんが助けてました!」
莉菜「いとちゃんって意外としっかりしてるよね〜」
凪紗「3番オーダーです!」

この前はあんなに怯えてたのに.....そうやって私の知り得ないところで成長...するんだ.....。

亮「璃花ちゃん、3番のそば2なんだけど1個は青のりなしね!」
璃花「.....え!は、はい!」

やめてよ...礼央くんは高校生だよ.....?

亮「あ、璃花ちゃんそれ1個青のりなしだね笑」
璃花「え?」
凪紗「あ!大丈夫ですよ!6番にそば入ってるんで貰います!」
璃花「ごめ〜ん!すぐ作るね!」
凪紗「待ってって伝えてきます!」
亮「璃花ちゃ〜ん笑」
璃花「すみません.....笑」
結冬「ドリンクいっぱい出ま〜す」
美羽「提供手伝ってきま〜す」
亮「よろしく〜!」

考えないようにしたいのに頭から離れない。

亮「ちょっと落ち着いてきたね〜」
璃花「ですね〜」
莉菜「ねぇねぇお肉の仕込み足りるかな?」
璃花「そうですね.....これだけあれば足りると思います!」
亮「結冬〜」
結冬「はい!」
亮「なぎちゃんの提供終わったら2人とも休憩入りな」
結冬「分かりました!」
亮「璃花ちゃんと美羽ちゃんも礼央くん達が戻ってきたら休憩入ろっか」
璃花「亮さんは?」
亮「俺と莉菜は最後で大丈夫!」
璃花「じゃあ明日は亮さんたちから入ってください!」
莉菜「ありがとね笑」
純葉「戻っりまっした〜!」
礼央「戻りました〜」

ホールのフォローをしていたら、2人が帰ってくる。

亮「おかえり!」
莉菜「おかえり〜」
美羽「おかえり〜」

だめだめ...大人なんだからちゃんとしなきゃ。

璃花「おかえり〜」
純葉「あ!璃花さん璃花さん」
璃花「ん?」
純葉「あっちの方にクレープ屋さんがあるんだけどめっっっっちゃ美味しかったよ!」
璃花「ほんと!」
純葉「参考になるかもです!🫡」

こんなにいい子なんだから応援しなきゃ.....。

璃花「報告ありがとう!🫡」
純葉「どういたしました!🫡」

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