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【グラジオラスの花束 〜制服の人魚〜「石森璃花」】15話


純葉「あ"ぁ"あ"あ"あ"あ"疲"れ"た"ぁ"あ"あ"」

やっと初日の営業時間が終わり、各自片付けをしていた。

亮「いや〜大盛況だったね!」
璃花「ですね!」
純葉「もう動けません」
璃花「はい片付けるよ〜」
純葉「鬼だ!!」

焼き台のパーツを外して洗浄する。

亮「それ終わったらメーター記録するのお願いしてもいい?」
璃花「大丈夫ですよ!」

と言ったものの、身長が足りなくて届かない.....笑
なのですぐそこに居た礼央くんを頼ることに。

璃花「礼央くん、ちょうど良いところに」
礼央「なんですか?」
璃花「ちょーっと手伝って欲しくて」
純葉「純葉も手伝う!」
璃花「ありがと〜、じゃあいとちゃんこれ持って」
純葉「ほい!」
璃花「礼央くんにあそこのメーターを見て欲しくて」
礼央「分かりました!」
璃花「一応脚立あるよ」
礼央「じゃあ使います」

礼央くんが脚立に登るのを支えていた。

礼央「見えました」
璃花「そこの...えーっと下の数字!」
礼央「えーっと...0.9ですかね」
璃花「は〜い」
礼央「.....」

礼央くんは脚立に登ったまま私といとちゃんを交互に見てた。

璃花「.....何?笑」
礼央「いや...なんか二人とも可愛いなって笑」
純葉&璃花「え!!?」
礼央「ミーアキャットみたいで笑笑」
純葉&璃花「.....え?」

な、なんだ...ドキってしちゃった.....笑

璃花「もう!いいから早く次のメーター見るよ!笑」
礼央「は〜い」
亮「純葉ちゃん、その部品こっちちょうだ〜い」

いとちゃんは亮さんに呼ばれて焼き台の方に行く。

礼央「どこですか?」
璃花「えーっとね.....」

お店を借りる時に貰った資料を確認する。

礼央「どこですか.....?」

すると礼央くんも資料を見るために、なんの躊躇いもなく私に近づいてくるので、ついびっくりして離れてしまう。

璃花「!?」
礼央「え、どうしました?」
璃花「あ、いや、えーっと...ここらへんだから」
礼央「あ!見つけました!」

あぁ...もう...ほんとにダメだってば.....。

お店の片付けを終えた8人は、皆で歩いてログハウスに戻っていた。

璃花はなんとなく美羽ちゃんと一緒に歩いてた。

美羽「璃花さんっていつから料理出来るんですか?」
璃花「いつから?ん〜.....ちっちゃい頃からずっとお手伝いしてたからな〜」
美羽「お手伝い?」
璃花「うん!『マーメイド』は元々お父さん達のお店だから!」
美羽「え!じゃあ璃花さんが2代目?」
璃花「だね〜」
美羽「.....私も料理できるようになりたいです」
璃花「え!全然教えるよ!」
美羽「いいんですか?」
璃花「明日こっち入ってみる?」
美羽「迷惑じゃないなら.....」
璃花「大丈夫だよ!私が責任持って教えてあげるから!」

美羽ちゃんの方を見るととても嬉しそうに笑ってた。

この子、こんな顔もするんだぁ.....。

ログハウスに戻った一行は休憩組とBBQ準備組に分かれていた。

亮「じゃあ俺が火つけるから莉菜と璃花ちゃんは食材の準備お願い!」
莉菜&璃花「は〜い」
莉菜「ねぇねぇお客さん、いつもの何倍来た?」
璃花「2倍です笑」
莉菜「こっちは3倍。笑」
璃花「ありがたいですね笑」
莉菜「ね笑」
亮「子供たちは?」
璃花「みんなで部屋の取り合い中ですね笑」
亮「そっか笑」
莉菜「元気だね〜笑」
亮「よし!火付いた!」
莉菜「ありがと〜」
璃花「じゃあ呼んできますね!」

ログハウスに入ると中から賑やかな声が聞こえてくる。

璃花「みんな降りておいで〜」
5人「は〜い」

5人仲良く降りてくるのが可愛くて可愛くて仕方なかった。

純葉&凪紗「BBQ!!」

一番に匂いを嗅ぎつけた元気組が叫ぶ。

結冬「仲良しじゃん」
美羽「いい事じゃん」
礼央「ですね笑」
亮「よーし、お前ら好きなだけ焼いて食べるぞ〜!」
莉菜「まずは乾杯でしょ〜」
亮「そうだそうだ、危ねぇ」
璃花「はい、みんなジュース選んで〜」

あぁ、楽しいなぁ🤭

亮「よし!みんなグラス持ったかい?」
他のみんな「はい!」
亮「よし!じゃあ.....」

みんなの目を見ていた亮さんと目が合う。

亮「璃花ちゃん!」
璃花「私!?」
みんな「笑笑」
亮「乾杯の挨拶どうぞ!」
璃花「えーっと...」

えぇ!聞いてないよ〜.....笑

璃花「これから約2週間!今日みたいな日が続くと思いますけど、みんなで協力して楽しみながら頑張りましょう!」
みんな「はい!」
璃花「じゃあカンパーイ!!!」
みんな「カンパーイ!!!」

大丈夫だったかな.....?笑

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