フィッシュマンズpresents「闘魂2019」について(1)
昨日(2/19)にZepp Tokyoまで、
フィッシュマンズ presents「闘魂2019」を観に行ってきました。
「闘魂●●」は、フィッシュマンズ主催の対バンイベント。
今回の対バンは、ceroでした。
フィッシュマンズというバンドをご存じでしょうか?
ボーカルでソングライティングの佐藤伸治、
現在東京スカパラダイスオーケストラのメンバーでもあるドラムの茂木欣一、ベースの柏原譲の3ピースバンドです。
レゲエ、ダブを主体としたバンドで、
1999年3月15日に、ボーカルの佐藤くんが肺炎による心不全で亡くなり、
追悼ライブを経て、不定期のフェス出演以外、ほぼ活動休止となります。
(正確に書くと、1998年にベースの柏原譲が脱退して、サポートメンバーを入れながら活動をしていましたが、
ソングライティングとボーカルの佐藤くんが亡くなって、続けられなくなったというのが本当のところです)
たしか安室奈美恵さんのお母さんが亡くなった翌日に佐藤くんが亡くなったのでした。
当時私は26歳で、佐藤くんの死によって「なんか私の20代、終わったな〜」と実感したことを覚えています。
自分の人生にフィッシュマンズの存在を大きく意味づけていたわけではありませんが、
「あ、大学を卒業してノリと勢いだけで生きてきたが、どうもそれだけで今後は生きてはいけない」
と妙に悟ったのでした。
浮遊感のあるフィッシュマンズの曲を聞いていた日常から叩き起こされて、現実を見たような感覚とでも言うのでしょうか。
私は20代の時、「自宅にフィッシュマンズのCDがない人と付き合えますように」と七夕の短冊で書くほど、
「無駄に繊細」「そこそこセンスがあってエンタメ博識」「めんどくさい」
の三大疾患を抱えた
フィッシュマンズ好きの男子と付き合うことが多く、
男の子からの影響を受けて、
その時の彼氏と一緒に足繁くフィッシュマンズのライブに通っていました。
昨日のライブを
「10代、20代でフィッシュマンズに心をヤラれちまった方々が多数お集まりの祭典」
とか
「私の心の古傷を覗き込むようなライブ」
とか
「成仏できなかった昔の恋愛のあれやこれやを思い出す恐怖のフェスティバル」
とか
「大昔の元カレに会わずに自宅まで帰る壮大なRPG」
とか
そんなことを思いながら会場のZepp Tokyoに来てみると、
案外そうでもない。
なぜわかるかというと、昔、新宿にあったリキッドルームで見たお客さんの顔ぶれって、
結構忘れないもので、客層が違っていたんですね。
一緒に行った前職の先輩とも話したのですが、
こりゃどうも対バンのceroや
フィッシュマンズのサポートボーカルで参加した原田郁子、ハナレグミあたりのファンも来ているなと。
心に古傷を抱えた中年の祭典と思いきや、実はファンは新陳代謝していて、20年前のライブに比べてカラッとした雰囲気だったことに驚いたのでした。
セットリストなど、詳細内容は(2)に続きます。
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