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「たすけて」を言える強さ。(ドラマ「姉ちゃんの恋人」感想)
この間久々のOFFがあり今日は何もしない!と決めてNetflix。
1番最初のおすすめに有村架純主演の「姉ちゃんの恋人」が出てきて、ふ〜ん何も考えないで見られそうだから流しとこー。
ってくらいの軽い気持ちで見始めたんだけども…
これはとんでもないドラマだ。
人生においてとっても大事なメッセージが隠れている、、!
これほんとです。
私的にグッときた名言はかなり多いです。
(泣きながらメモした)
今回はこのどハマりしたドラマ「姉ちゃんの恋人」の感想から、このとんでもないちぐはぐな世の中を生き抜いてかないといけない私たちにぴったりだなと思った言葉たちをご紹介します!
気になった方は是非ぜひドラマをご覧ください♪
(知らない間に涙でてきます)
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まず「姉ちゃんの恋人」のあらすじです。
27歳、両親・彼氏ナシ。ホームセンターで働きながら、弟3人を養う肝っ玉姉ちゃん・安達桃子(有村架純)。
そんな明るく前向きで、ちょっとガサツな姉ちゃんが、ある日、職場で恋に落ちた!ただ、ほほ笑みが素敵なその男は、何やら心に傷と謎を抱えていて……
でも、そんなことはお構いなし!桃子の恋が、家族に、友人に、職場の人々に、そして、意中のワケあり男に、小さな幸せの連鎖を起こす。季節はハロウィーンからクリスマスへ。
恋によって、桃子の“新たな日常”が始まる!
(フジテレビ記事より引用)
…とまあこんな感じです。
あったか家族ラブコメドラマ!的な印象ですよね。
もう少し知りたい方は公式ページがあるのでぜひこちらも見てみて下さいね。
沢山紹介したいことは山ほどなのですが、私はただストーリーを知ってほしい訳ではなく、このドラマから伝わってきたキーワードについてです。
ネタバレにもなってしまうので言葉たちをメインに。
ー楽しそうに働く人が好きだ。
楽しいことばかりではない仕事に『楽しみ』を見つけることができる人は、生きるという長くて地味な仕事にも楽しみを見つけることができる人だから。ー
この言葉はドラマのわりと前半。
この、「仕事」を「生きること」に置き換えていく表現にグッときまして…
「生きている」ことが当たり前じゃなくて、1日1日、その人自身が「生きていく」というお仕事を全うしているんだよ。
そんな優しい言葉にも聞こえたりするんです。
主人公の桃子が、ひたむきに日々の仕事を楽しみながら頑張り3人の弟たちを面倒みている姿により更に説得力が増し、なんだかジーンときちゃうんです。
桃子(有村架純)、終始お父さんのようでありお母さんのようであり、本当に強く美しく暖かく、私の中でパーフェクトな主人公でございました。
ーこの世界は愛だけで成り立ってるわけじゃないし、いい人だけしかいないわけじゃない。
一歩道を曲がればそこには得体の知れない悪意とか暴力とかがあって。
それはきっとなくなることはなくてー
このドラマの中で唯一のいわゆる「悪い人」が出てくるシーン。
まっすぐ愛をもって生きることが当たり前かのように「良い人」ばかりのこのドラマだったから完全に油断していて、、不意打ちでのこのシーンにこのセリフ。
うーん、きれいな「愛」だけで成り立っている世の中ではないからこそ「悪」をすり抜けていく力も必要だし油断してはいけないのね…という。
他のドラマや映画なら残酷なシーンとか沢山あるんだけど、たったひとつのこのシーンだけが引き立っていて印象的なシーンでした。
ー「生きるということは、幸せへの片想いをし続けるということだ。」ー
私たちは生きていかなければいけない。
「幸せ」のゴールはないってことなんだけど、それを恋に例えていて、なんだかぐっときたひとこと。
片想いって楽しいけど苦しい時もあるよねえ〜
生きるってそういうことかと思うと、自分の人生がなんか可愛くて愛おしくなるような…??
魔法みたいな言葉だなと感じたシーン。
ー「(辛い)気持ちから逃げたくなってしまって、楽になりたくなって、ふっと、で、逃げた。私は全然責める気になれない。人間あると思うから、そういう瞬間が。ふっと、楽になりたくて、そっちに行ってしまう時がね、あるんだと思う。主人はそっちへ、ふっと行ってしまった。ただそれだけのこと。ー
ものすごく印象的なシーン。
凄く胸が苦しくなるのだけど、全てを受け入れた後のこの全てのことに理由があるとは限らない。
逃げたくなる時もあるんだ、その方が楽になることもある。そのことを「逃げた」「どうして」そう責めたり理由、原因を探したくなってしまうけど、「受け入れる」ことを選んだことば。
直ぐにこう思えた訳がない、ここまでの過程も想像させられるようなシーンだったなぁ。
そして私の中でとってもとってもとっても、涙が溢れたのは最終話のシーン。
※ネタバレなので観る予定の方は観てから読んでくださいー!!!
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最終話はクリスマス。
クリスマスパーティーでは安達家の恒例行事として、全員が一人ずつ「あること」を発表することになります。
「あること」は、1年に1回、クリスマスパーティーのときに、自分が今持ってる悩みや心配事などを1人ずつ言う決まり。ただし、言うだけ。
それに対して聞く人は何も言わない。知るだけ。 受け止めるだけ。
1人ずつ発表したら必ずみんなで、手を胸に当てて「受け止めた。」
というのだけど、、、
この時のお姉ちゃん、、桃子(有村架純)がねぇ〜
泣けるんだよねぇ〜
本当に心で受け止めていて。
そして何より、自分の不安なこと悩み事を伝えるって結構勇気のいることだと思うの。
それを年に一回家族に伝える。それを知る。
それだけでどれだけ心が楽になるのだろう??
もう、日本中でこれやったらどれだけみんな楽になれる??
って心から思ったシーン。
「弱みを見せる」という美しさ。
なんだかジーンときた素敵な時間でした。
私としてはこのドラマ、「楽しいことだけではない人生を、幸せに片想いしながら乗り越えていく」っていうテーマだなと思っていたんだけど
「たすけて。を言える強さを手に入れる」物語なのかなとも思ったわけです。
特に真人(林遣都)のシーン。間違いなく桃子(有村架純)に出会って、「たすけて」を伝える強さを手に入れたお陰で、最終話では笑って未来の話が出来たんですよ。
そのままだったら不安なことも悩みにも全部蓋をして「時間の経過」を感じるだけの生き方になってしまったんじゃないかな。
桃子と出会ってくれて本当に良かったと思う反面、
人の人生、人との関わりにより大きく変わるのだよね。
それって、もし出会えていなかったら?
と思うとちょっとこわいなあと思ったり、、、、
そしてそして、最後のナレーション
ー生きるってことは、ずっと幸せってやつに片思いし続けることなのかもしれないね。
でも、片思いは切ないけど楽しいよね。
確かに今僕らが暮らすこの星は傷ついて弱ってるのかもしれない。
でも、今を生きる僕らみんなが幸せにちゃんと片思いしていればきっと大丈夫。
この星は壊れない。
そうだよね 姉ちゃん。ー
これでちゃんちゃんっと
終わるのです。
うん、粋〜!!!
めちゃ明るいし確かに何も考えなくても観れるんだけどね
ちゃんと考えてちゃんと観てると深いなと感じられるドラマでした。^^
これからクリスマスシーズン!
クリスマスってだけでわくわくドキドキ、楽しくなるけど、、、
大切な人たちの気持ちを「受け止める」時間をつくるのも、如何でしょうか??