会議は居酒屋で
夕飯をどこかで食べながら今後の方向性について…。そんな時に重宝するのが伊勢の老舗居酒屋「一月家-いちげつや-」です。
武司は3時までに、なんならもう昼過ぎには大体の仕事が終わってます。「超朝人間」なので、5時に起床、仕事の佳境は朝8時~10時くらい。そんなだから、3時過ぎにはもう晩酌を始めてるわな。なんて生活やいったい。
さて、普通の居酒屋さんが開くのは早くても夕方5時。けど、一月家の開店時間は昼の2時。この居酒屋さん、伊勢では知る人ぞ知るお店だったのが、数年前から人気沸騰で観光客が押し寄せるまでになってる。それこそカウンターなんかは常連さんが鈴なりになってて、なんなら座る場所まで決まってるくらい。しかも上座は常連中の常連の人が座る席でした。
一月家の名物と言えば湯豆腐。グラフィックデザイナーであり居酒屋探訪家である太田和彦さんが日本三大湯豆腐と言ったとか言わないとか。ちなみに、太田さんが伊勢にいらっしゃったとき、私のワインバーに来てくれて、その時にまだ一月家を知らなかった太田さんに一月家を紹介したのは武司です。
かつて、この湯豆腐にちなんだ「温奴のたれ」という商品を勝手に作ったこともあります。
以前、伊勢うどんをデザインして売っていました。うどんとタレは業者さんが別々で、たれだけ仕入れの数量の下限で余って来るので、このようにして売ってたんですね。これが結構売れました。うどんも売れたけど。
このうどんのデザインは、「お土産のデザイン」という書籍に紹介してもらったこともあります。
ちなみに左の「新しい和を魅せる」という本にはサトナカ各一が掲載されました。
話を戻して、一月家には湯豆腐の他にもおいしいおつまみがたくさんあります。
これは名物「サメのたれ(塩)」です。まんま、サメの身の干物ですね。お酒によく合います。他にもキスの一夜干しやとこぶしなんかもおすすめ。
一月家の大将はススムさんですが、その息子さんは武司の後輩。なんだかんだとよくしてくれます。特にえこ贔屓、ということではなく、気持ちのいい空間を提供してくれる。という意味です。長年通った一月家。武司のそんな一月家への想いを絵にしたのが昨年でした。
これが、現在カウンターの中に飾ってあります。もし、伊勢の一月家に行くことがあったら見てみて下さいね。もしかしたら、そのへんで武司も飲んでいるかもですよ。
この手前にあるのが湯豆腐。そして、武司と旅館大沼(東鳴子)の主人、大沼さんが着ている「Penitenziagite」(※)というTシャツもまた、武司オリジナルのTシャツなのでした。
※ラテン語で「悔改めよ」の意。映画「バラの名前」から取った。
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