ミス・ユニバースを目指し始める最初の1ヶ月に何を思ったか①女子の承認欲求についてとことんほじくり出す
一般的に、人が、ミスコンに出たり、モデルになったり、そうじゃなくてもSNSに自分の写真を載せたりするということは、とある時点で「自分って(他の人より)カワイイのかも」と思ったということ。
ですよね?
もちろん他にもミス・ユニバースに出ようと思う理由はたくさんある。もっと自信をつけたい、何かに向かって頑張りたい、美しくありたい、人に認められたい、とか。だけど無数にある選択肢の中で「自分がどこまで通用するか」を美の祭典で試してみようなんて、根底に「自分カワイイかも」と思ったことがなければ思わないでしょ、ということを始めに認めておきます。
だって、人から言われるから。
トップレベルでカワイイわけではないという自覚はありつつ、自分のことがけっこう好きだから。です。
余談だけど、初めて自分のことを「え、わたしカワイイの?」と勘違いさせてもらったのは小4のときで、女子3人で「〇〇ちゃんのほうがカワイイよ〜」をし合っていたとある会話だと記憶しております。
で、トップレベルでカワイイわけではないと自覚したのは高校のときで、トップレベルでカワイイ子に出会ったときです。
そして20代をすぎると、「カワイイ」というより「キレイ」系だと言われるようになる。トップレベルでキレイなのは北川景子とかローラとかですよね。
そしてミス・ユニバースに出る人の外見としては、万人が「カワイイ」と言うような人よりは「キレイ」な方が多いですね。
自己満ツールを自己満で終わらせたくない
SNSに自分の写真をよく載せている私みたいな人は、同類他者のことも「この子自分ばっかり載せてるじゃん」と横目に見ている。たぶん。
でもそういうカワイイ子のことを横目ではなく正面から邪心なく受け入れられるようになるのは、恐らくその存在がパブリックになったとき。
つまり、その子が「自分カワイイ」と思っているだけじゃなくてみんなが「あの子カワイイ」と認めたとき。
一般人のいわゆる「読モ」的な可愛さが市民権を獲得するには、SNSのフォロワーが増えたり、「ミスコンでファイナリストになりました」だったり、「お仕事で撮影」だったりというプロセスがある。そしてSNSでそういう子たちを見る側としては、心の奥深くではうらやましく思ってたりする。
SNSが自己満足ツールだと言われて久しい。ただし少し前までと違うのは、みんなが「それでいいじゃん」となったことだ。他人の自撮りにも見慣れ、水着姿やキメ写真にもイイネと言える。気に入ればむしろ積極的にフォローしにいく。
私も以前は自分の写真をあげることに抵抗があった。「見せたがりと思われるかな」とか考えてた(今でも思うけど)。で、あげてから「イイネ何件きてるかな」と半分楽しみにアプリを開いたあとで、「イイネほしくて投稿してる自分」に葛藤を覚えたりしてきた(今はあんまりない)。
よく、「インスタ禁月間」「SNSは何時〜何時の間だけ」と決めて失敗してきた。
「SNSでイイネがほしい」という承認欲求を、自分の写真をあげることによって満たそうとしてしまうくらい「自分スキ」をこじらせてしまっている、かつ、風景の写真より自分の写真のほうがイイネが来てしまう程度にはみんなも欲求を満たしてくれてしまう。結局人は人の顔が好きだから。
それで、最近は開き直ってきた。あげりゃいーじゃん、と。
虎の威を借りておくと、心理学者のマリー・バンクス博士は人間の4つの心理的欲求を以下のように挙げている。
①生きる欲求(安全、安定、健康など)、②愛し愛される欲求、③他人から認められる欲求、④変化を味わう欲求(毎日違うものを食べたり、旅行に行ったりする理由)
(②愛し愛される欲求と③他人から認められる欲求の違いがよくわからないと思うかもしれないけれど、②は家族や恋人の間の愛、③は社会的な成果や存在と思ってもらえればOK)
つまり、みんな少なからずそういう欲求を持ってるんだから「自分スキ」でいいやと。
でも自己分析するに、心の底ではそんなことに満足していなかったりするのではないかと。自己満足ツールで自己満足するのではなくて、もっと認められたいって思っている。重症だ。
だから、堂々と自己主張できるようになりたいと思っているのが、応募するときに考えた理由のひとつ。自己満足を、もう少しパブリックなものとして育てられないかということ。
いくら歯向かおうとしても、好きなものは好きなのだ。だったらそれを逆手にとって自分を極める努力をすればいいじゃないかと。
これが、心の奥底をほじったときに出てくる、ミス・ユニバースに応募する理由のひとつです。
トップレベルでカワイイわけではない私ですが、果たしてトップレベルでキレイになれるのでしょうか。
(♪「パガニーニの主題による狂詩曲」を聴きながら)
Instagram▼@yukiikuyuk
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