カッコ悪い瞬間の開示と、開示の恐怖【ほぼ日vol10.】
「ミス・ユニバースに応募しています」
社会にむかってこう言うのは怖かった。
だけど、殻を破り、リスクを背負い、何者かになる一歩を踏み出すには、この「怖さ」を乗り越え、人がやらないことをやる必要があると思った。
そして、おこがましいかもしれないけれど、将来これを読んだ誰かが勇気が出たらいい。挑戦できたらいい。そういうふうに思っている。
成功者の「昔の苦労話」に人は自分を重ねない
みんな苦労してて、怖くて、努力している。
で、意識上がったり気合いれたり感化されたりして、成功した人の話を読む。読んでもっと意識が上がったり感化されたりして、早起きしようとか、メモをとろうとかする。
自分は何者なんだろう、何者になるんだろう、と焦る。
だけどその葛藤は共有されず、成功者の話、行動した人の話しか読む機会がない。
成功してからしか焦点が当てられないから、そうなるのも当たり前だ。語る方も語る方で、成功してから、転職してから、新しいことを始めてからしか語らない。
だけど(成功する前の)もっと多くの人が、悩んでもがいてる。
だから、カッコ悪い時期を見せていこうとした。
でもほんとに勇気が要る。
当たり前だけど何者でもないからだ。
面接が終わった日に投稿したけれど、怖くなって消した。
自分の顔に自信もなかったし、「こんなことやってるんだ」と知り合いに思われるのが怖かったから。
殻を破りたい自分と、自分を守りたい自分。
カッコ悪い時期は今しかない。
結果発表予定日の前日
面接が終わった1月9日から、結果発表予定日であった1月20日を待つ間に、なぜかどんどん「ファイナリストになれるはず」という気持ちになってきた。
で、1月19日。「明日発表です、ファイナリストになれる気がしてきました」と投稿をしようと文をつらつら書いており、夕飯のためにPCを閉じた。
ところがふとiPhoneを見ると、届いてたんですね、選考通過の連絡が。
ついに。素直に喜びを隠せなかった。気をゆるめるとニヤニヤしていた。笑
ファイナリストになってしまった。(!)
ファイナリストになる前の自分にはもう戻れない。
正確に言えば、ファイナリストになると知る前の自分にはもう戻れない。
そう思った。
「殻を破りたい」自分は負けて、「ファイナリストになりました」というまっとうな投稿ができるようになってしまった。
今、もう一度かっこ悪くなるために言うとすれば、
ミス・ユニバース日本大会に出ます。
それしか考えてません。
(↑でも、太字にする勇気もない)
やばい、かっこ悪い、こえー!
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