現役大学合格記 【1月】とうとう一度もE判定を抜け出せぬまま共通テストへ
【共通テスト】私立受験だから…それが逃げ道に
話は少し戻るが、
もともと私立大学の受験対策をしていたため(それすらも実ってないが)本人は、共通テストはそれほどまでに重要視していなかった様子。
共通テストは「少しでも場慣れになれば」と思い申し込んでいたものであった。
しかし蓋を開ければ開始2年目の共通テストは数Iショックと言う言葉が、Twitterのトレンドワードに上がったほど、この年の数学は応用力が必要、かつ独創的な問題が多く、兄も例にもれず29点と言うすごい点数をたたき出すことに。
私立理系で物理・英語・数学のみを対策してきたのに、一番得点できた科目がまさかの「国語」だなんて…どれだけテスト全体の出来が悪かったかは想像に難くない。
数1ショックどころではない。
「共通テストショック」で、それこそ2、3日放心状態が続くのであった。
必勝祈願の「お守り」までも流れ去る
だが、本当の悲劇そこではなかった
本番用に用意していたお守り。
持たせていたのが間違いだった。
当日緊張し、その緊張少しでも沈めるために制服シャツの胸ポケットに入れ、ほっとしたのか本人そのまま洗濯に出して、お守りごと洗濯機で洗ってしまうことに!
思わずお問い合わせ。
もう一個作ってもらった方が良いのかとお尋ねする
「大丈夫です。お作りしたときにその思いがこもってますのでどうぞそのまま本番までお待たせくださいね。」
時はもうすでに1月。
大事なお守りまでも洗濯してしまった。
当然のことながら、もう模試は終わっており、もう入試問題でしか本人の実力わかることができない状況に追い込まれる。
ここまで何ひとつの手ごたえも結果も出せていない状況。
にも関わらず、私立の受験出願期間は容赦なくスタートした。
何も手応えのない中、苦しみながら考えた受験併願スケジュール
誰がこんな事になると予想していただろうか
ここまで何ひとつの手ごたえも結果も出せていない状況の中、それでも唯一点数の取れた「国語」を軸に、共通テスト受験で科目の組み合わせでどうにか合格できそうな大学、そして一般受験の併願も考えていかなければならない。
念のため再度のおさらいだが、兄の志望は私立理系であり、国語はここ1年受験勉強を放棄していた科目である。
泣けてしまう心をどうにか奮い立たせ、ここは母の役目と割り切り、各予備校が出しているボーダー予測を元に、機械的に調査を進める。
「なぜ母が調査を?」 そう。兄は塾通なしで勉強していたのである。
【併願スケジュール】
①A大学を目指すのであれば、必ず合格しておかなければならない大学を2つ
②本命校であるA大学B学部
③A大学よリも偏差値の高いチャレンジ大学2つ
④本命校A大学C学部。本命のB学部よりも偏差値は高い
が来るようにスケジュールを組む。
チャレンジ大学というのは本人の経っての希望。いわゆる記念受験的なものらしい。
絶対安全牌でなければならない大学ですらE判定しか出ていない状況で、「チャレンジとは何事よ!(受験料かかるのよ!!)」と思いながらだった。
いろんな極寒の中、受験ウィークがスタート
安全牌学校から受験ウィークは始まることに。
すごく寒い日だった。
せめて母親ができることと思い、迎えに行き、お腹が空いてるだろうと思い、本人が好きな近くのうどん屋さんでうどんでも食べて帰ろうと誘うことを試みていた私。
会場から出てきた息子の姿、とても「うどん」なんてとても言えない雰囲気。
家路に着くまでの道中も、決して試験どうだったとは全く聞けない雰囲気は、帰宅後も翌日も続いたのである
安全牌学校でもこれでは、と考えたくもないが
最悪のパターンは思わずざるを得ない状況。
とうとう1度も
『今日の試験どうだった?』と聞ける雰囲気が出てこぬまま、
容赦なく合格発表が始まった
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