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で、結局あなたはフリーランスになって何をしたいの?という話

最近よく後輩から聞く「フリーになりたい」「どうしたらフリーになれますか?」という相談。フリー13年目なりのポジショントークと捉えられがちですが、答えは簡単です。

「フリーになりたい」
→どうぞ。ただし会社員の頃のように、毎月のお金という保証は無いですが。

「どうしたらフリーになれますか?」
→自分はフリーランスです、と言ったその場から、あなたはフリーです。

と、あえて嫌われるような言い方をしてみましたが、結構本心でこんな事を感じています。
まだフリーランスとして生きたことのない人にとっては分からない事が分からない状態だと思うので、最初から芯を食った生き方みたいな話をする必要もないのですが、せめて漠然と「フリーランスという生き方を通じて、叶えたい自分らしさ」みたいなものは描いておいたほうがいいんじゃないかと思います。
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ちなみに私がフリーランスになったキッカケのひとつは、超激務のデザイン事務所で働いていた時のランチタイムでした。
深夜帰宅や徹夜が当たり前だったその会社で、毎月末の繁忙期を抜け、やっと外に昼ごはんを食べに行ける程度の余裕が出たその日、入ったのはランチ営業をしている居酒屋。
唐揚げ定食か、焼き魚定食か、はたまたカツ丼か…と悩んでいた時、カウンターに座る一人の男性が唐揚げをツマミに生ビールをそれはそれは美味しそうに飲んでいたのです。

当時は23歳。贅沢にも給与は年俸360万ほど頂いていました。
生活には困っていませんでしたし、日付が変わる前に仕事が終わればそこそこお高いお店に外食に行く事も多々。
当時、会社の社長には高いウイスキーを何杯も飲ませてもらいました。

そんな生活をしていた私が、お金ではない価値に初めて心動かされた時。
それが「居酒屋ランチで生ビール事件」だったのです。

気づけば翌日、社長に
「平日の昼間っから生ビールが飲めるような生活を送りたいので、辞めます」
と宣言する始末。
戸惑う社長、ざわつく同僚。
だけど、その時の私には、高い給与や好きに使える社用車、自分の財布に収まるAMEXのコーポレートカードよりも生ビールが輝いて見えたのです。

結局、すぐにフリーになる事はなく直後に1社だけ勤務しましたが、そこも長くは続かずに「会社勤めから逃げ出したい」という理由だけでフリーになりました。幸いWebを作るという手に職だけはあったので、食うに困る事はなく、自宅のリビングに安いテーブルとパソコンを広げて毎日を過ごし、あれよあれよと今日に至ります。

話が長くなりましたが、今からフリーになろうとしている人は改めて
「フリーになって何をしたいんだっけ?」
という事を今一度、考えてみてはいかがでしょう。
私のように、誰に話しても笑われるような理由でも構わないと思います。
毎日1時間昼寝がしたい。週休3日にして、家族とたっぷり遊びたい。
18時から夜ご飯を食べたい。旅をしながら暮らしたい。
どれも素敵な目標だと思います。

あなたが、あなたらしく生きる。
そのためにフリーになる。
ただ、それだけの話です。


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