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古株WebデザイナーがNext.jsに手を出したらあまりに自分の環境と違いすぎて、昔を懐かしみだしたという話

どうも、仕事の範囲が「プランナーでありWebディレクターでありWebデザイナーでありコーダーであり営業である」から肩書が定まらない安岡です。

突然ですが、最近Next.jsを使ったWebアプリ開発を勉強しておりまして、今まで逃げに逃げてきたJavascriptとの格闘が始まっている状況です。
ここ最近のWeb業界でどんな目標を持つのかは分からないですが、今まで私がやってきた事と、ここ最近ようやく理解できたWeb業界のズレみたいなものがようやく腹落ちしたのでつれづれと整理。

20年前、Webサイトと言えばTableレイアウトのHTML。

私がWebの業界に足を突っ込んだのは約20年前。
Windowsが98とかMe、MacがOS8、携帯はガラケーで2色〜256色モニタ。
主要なブラウザはIE4、ネットスケープ4。
デザインツールはPhotoshop(多分6)、Illustrator(多分8)、Fireworks。
エディターはDreamweaver。
当時はブラウザごとの挙動があまりに違いすぎたため、画像作る→色味少ない部分はGIF、多い部分はJPGとして書き出し→Tableタグでパズル、といった仕上がりでした。
SEOでは、まだまだ白背景に白文字10pxでキーワードを埋めれば上位表示が可能だったし、Bタグ最強説もありました。
プログラムといえばCGI。HTMLしか知らない私でも、user/bin/perl/を覚えたものです。

Photoshop使いが震えたXDの曖昧さ

そこからデザインツールはPhotoshop一強かな…と思えばSketchやXD、Figmaなど出てきたものの、今までは「何この漠然かつ曖昧なレイアウトしかできないパワポの延長みたいなツール」という感覚でした。
文字の両揃えが出来ないだと…?文字詰めの設定は…?結局パーツ作成はイラレかフォトショかよ…と。

Dreamweaver最強でしかなかった、あの日々

エディターもDreamweaverからCoda、Bracket、VSCODEと遷移した感じ。
昔は「コーポレートサイト作るのにDWのテンプレ無いと死ぬっしょ」的な感じでした。15年ほど前に某大手ポータルのコーディングやった時ですらDWだったなぁ。

避けて通れなかったWordpressとJQuery

そして何と言ってもWebデザイナー泣かせだったのがWordpress。クライアントもCMSという単語を聞きかじって「無料でホームページ自由に更新できる仕組みがあるんでしょ、それやってよ、それ」みたいな人も多々発生。
散々ググってテストして…。今では案件として発生しやすい処理はある程度自由にいじれます。
JSが分からないデザイナーでもライブラリDLしてきて貼り付けて、公式サイトの通りコピペしたらそれっぽく動作するJQuery。
感度の低い広告代理店なんかと仕事する際は、JQueryでちょいと動かしておけば安心安全、満足度高いお仕事になっていました。

そして感じる「どのサイトも一緒に見えてきた」

10年ほど前かな。とあるWebデザイナーと一緒に仕事をする機会に恵まれ、どんな作業フローなんだろうな〜と思っていたところ
・とりあえずいい感じのデザインサイトを探して
・使ってるJQuery調べて
・それっぽくお色直ししてWPで新着情報更新できるようにして
・終わり
おい待てコラ。お前がデザインツールでレイアウト考えてるところ一回も見なかったぞw
世の中、Wordpress(のサンプルコードが充実していてコピペすれば動く)を使い、JQuery(の流行りのライブラリで実装サンプルも充実しているもの)を使い、CSSなんて適当〜Bootstrap最高〜でもフォントはA1明朝〜みたいな人が(少なくとも私の周りに)量産されました。

この症状の根幹は「グラフィックデザイナーに対する劣等感」?

どうしても広告業界にいると、キャンペーンに対してCDがいてADがいてデザイナーがいてコピーライターがいて…と、サイズの決まった紙の上でどう美しく、どう強くあるべきか?みたいな議論こそ正義という風潮があるんじゃないかなぁと思うのですが、Webデザイナーって「グラフィックをブラウザで最適に見えるように処理する人」みたいな扱いを受けることも多く、だからこそ「グラフィックのトンマナを踏襲したWebのあり方」みたいなものを模索したのかな。
写真がフェードするという「動き」はWebにあってグラフィックにないものだから、そこがWebデザイナーの唯一グラフィックより優位(と言うべきかわかんないけど)な所だったのかなぁ、なんて。

で、最近の人たちを見て思うこと。

JSだけじゃなく、CSSなんかもフレームワークが充実していてここ数年でWeb業界(特にアプリ系)に足を踏み入れた人にとっては、ほんと開発コストもスピードも上がって便利なんだろうなぁと思います。
が、年寄のひがみですが
なんかね、あの、ダサいんすよ、どれも(語彙力)。
出てくる言葉がどれも受け売りっていうか
「Googleの提唱する開発方法では〜」
「Appleのデザインガイドラインでは〜」
いや分かるけど。で、結果このレイアウトかよと。
お前「Techで世の中を変えるサービスを」とか言いながらコーポレートサイトWix以下かよ、と。このダセえ写真素材、どこから引っ張ってきたんだよと。

広告なんて数値化できない事ばかり。TVCMにGoogleAnalyticsは紐付けられないし、折込チラシはスマホに通知を送れない。そりゃそうだけど。
なんか、せっかく自分らしさを表現できる業界なのに、もうちょっと頑張ってもいいんじゃないの、と思う40歳(やや老眼気味)なのです。
まぁ、広告業界のWeb制作に対するリテラシーもヒドいけどねw

最後まで読んでいただいてありがとうございました

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