【日記】13年
東日本大震災から13年ですか。早いですね。
あの頃、被災地の瓦礫を見て、本当に片付くのかと思っていたけど、今は津波被害があったほとんどの地域で、震災後の形で新しい街が出来上がっている。
ただ、福島第一原発の事故による避難があった場所を除いて。
避難地域を車で走ると、廃墟になったままの家や店舗が並んでいる。
国道6号線から脇道に入れないように柵が設置されているのは異様な光景だ。
未だに2万人以上の住民が県外に避難したままだという。
13年も暮らしてしまうと、そこでの生活基盤はできているだろうから、なかなか帰ってくるのは難しい人が多いと思う。
そして現在の原発稼働状況がこちら。
5箇所の原子力発電所が稼働中。宮城県の女川原発も稼働に向けて動いている。
根拠のない安全神話と推進ありきの議論と多額のバラマキで推めてきた原子力発電所。
そして、いつどこで大地震が起こるかわからない日本。
本当にこれで良いのか。良いわけはないでしょうね。
現在、日本の発電量の約七割が石炭・液化天然ガス・石油などによる火力発電。
CO2の排出量は多いし、なにしろそれらの燃料を輸入に頼っているのも厳しい。
このまま火力中心で良いはずもない。
それならもっと風力や太陽光などの再生可能エネルギーを増やしたらどうなのかと思うが、山などに建てられる場合が多く、工事のための道を作るところから、自然に与えるダメージが大きく反対が多い。
他には地熱発電もあるが、設置にかかるコストが大きいのと、近隣の温泉施設からの反対など、やはり課題はある。
東北は雪が多く、水が豊富なので、小水力発電でまずは地産地消したら良いのではないかと思うが、それで成功している場所は1〜2箇所のようだ。
水の利用に関する手続きが煩雑だったり、メンテナンスの問題などがあるらしい。
だからといって、それじゃ今のままで仕方ないね、となってはならない。
今や電気なしの暮らしは考えられないわけで、それなら発電は間違いなくみんなの問題。
だけど、どれくらいの人が真剣に考えているんだろうと思うんですよね。
そういうボクもこの程度の知識しかないし、何かの運動に携わっているわけでもない。
でも、これからはもっとみんなで知っていくことが大切だと思うんですよね。
国民の知識が上がれば、政治家がそこを放っておくわけにはいかない。
震災のあった日というと、鎮魂や防災についての話になりがちだけど、エネルギー問題についても、改めて考えてみる日になると良いと思う。
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