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【Netflixアニメ】機動戦士ガンダム 復讐のレクイエム

(1160文字)

Netflixで配信中。

ガンダムシリーズ第1作目『機動戦士ガンダム』(1979年)の舞台となる一年戦争中のヨーロッパ戦線にフォーカスをあてた全6エピソード(30分×6話)の、世界配信向け新作オリジナルアニメーション。

宇宙世紀0079年、ジオン公国は地球連邦政府からの独立を宣言し戦争状態に突入した。新兵器モビルスーツの活躍により序盤こそ優位を保ったジオン軍だったが、地球の全面制圧を行う戦力はなく戦況は膠着する。そして開戦から11ヶ月後、東欧のジオン軍占領下にある基地の一つが連邦軍に奪取される。その奪還に向かう混成大隊の中に、宇宙から降りてきたばかりのモビルスーツ小隊、ソラリたちレッド・ウルフ隊の姿もあった――

公式サイト https://gundam-requiem.net/#intro

舞台はファースト・ガンダムと同じ1年戦争。
つまり、同じ時間の中で、どこかにアムロたちが乗ったホワイトベースがいる。
そういうことなんですよ。
ガンダムの世界がここまで広がった理由。
正義対悪の子供向け番組ではなく、双方に正義がある戦争なんですよね。
戦いはホワイトベースの周り以外でも行われているわけだ。
だからいくらでもスピンオフを作ることができる。
この余白なんですよね、ガンダムの一番の魅力は。
ちなみに、Zガンダム以降は主人公の周りだけで戦闘が行われる。
これが大きな違い。

今回は、ジオン軍のモビルスーツ部隊の隊長ソラリ大尉が主人公。
元はバイオリニストで、女性であり、母でもある。
モビルスーツを先に開発、投入して優位に立って地球の制圧を狙っていたジオン軍が、連邦軍のモビルスーツ投入により劣勢に立たされていく。
ソラリ大尉の前にも新型のモビルスーツ、ガンダムが現れる。
これが異常に強い。
マシンガンを受け付けず、倒すことができないどころか、ビームライフルの一撃でザクがやられていく。
無言でジオン軍のモビルスーツや兵士たちを倒していく様は、戦闘というより殺戮という雰囲気。
まさに白い悪魔。
これは、ガンダムに乗っているパイロットがラスト近くまで出てこないから。
戦場じゃ当たり前だけど、アムロとシャアみたいに敵との会話がない。
とにかく無言で殺戮していく不気味なガンダム。
怖いですよ、本当に。
ゴジラのような感じですね。
これでようやくファーストガンダムの時のジオン兵の気持ちがわかる。
ガンダムを見た時の怖がり方ね。
そりゃ、そうなるよ、と。

CGアニメーションは、どうしても人物の表現が硬くなるけど、兵器などはリアリティがすごい。モビルスーツの鉄の塊感、たまりませんね。
動きも滑らかじゃなくてリアル。

なんだか全然感想になっていないけど、短いながらもストーリーも良かったし、戦争の不条理さも表現されていたと思う。
続編も作れそうな終わり方。期待しちゃうね。


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