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【日記】すき焼きを食べながら聴く音楽とは?
(909文字)昨日は久しぶりにヨメさんと娘が来て泊まっていった。
午後に仙台駅に迎えに行き、ヨメさんのリクエストで東北ローカルな焼肉チェーン店のやまなか家で温麺を食べ、石巻の追分温泉へ。
買い物をして家に戻り、夕食はすき焼き。貰い物の仙台牛があったんだよね。
テレビをつけていなかったので、じゃ、レコードでもかけるかと。
まず、ターンテーブルに乗せたままになっていたサム・クック。
「なんかこういうジャンルの曲が流れてる店みたいだね」
娘がそう言った。
確かにあるよね、和風の店なんだけど、古いソウル系やジャズを流す店。
サム・クックが終わって、次は何をかけようかと思って目についたのがりりィ。
ぐっと昭和感のある食卓に。
この曲は、以前に娘と女性ボーカルの話になって、話題に出してたんだよね。
このハスキーボイスに場末感があって強くも切ない女って感じが良い。
この人は女優としても活躍して、曲を知らないヨメさんも、写真を見せると、ああこの人ね、とすぐに分かった。
歌手としても女優としても味のある存在で活躍したけど、10年くらいまえかな、60代前半で亡くなった。
さて、次は少し雰囲気を変えてみようかと、有名なこの曲で始まるアルバムをターンテーブルへ。
言わずと知れた、ラリー・カールトンのroom335。
軽快なリズムと流れるようなギターに自然と体が動いてしまう。ほとんど強制的に。
すると娘が笑いながら言った。
「違う違う、すき焼きってこんなにノリながら食べるもんじゃない」
確かに(笑)
すき焼きってもっとのんびり、かつ、具材を鍋に足していくちょっとした忙しさを楽しみながら食べるもので、その流れが強制的なリズムに乱されていく。
すき焼きにこんなに合わない曲も珍しいかもしれない。
というわけで、最後は茶木みやこ。
再び昭和の食卓に。
このアルバムは70年代後半かな?当時の日本のロック・ブルース系のミュージシャン達がバックアップしたアルバム。
ウェストロード、四人囃子とかね。
良いアルバムです。
結局、何が正解か分からないまま夕食は終了。
仙台牛も美味かったけど、ボクがすき焼きで一番好きな具はやっぱり春菊。
甘辛い割下に玉子のコク、その向こうからやってくる苦味がたまらないね。