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廃墟から理想の住まいへ:田舎暮らしのリフォーム奮闘記

田舎暮らしを始めるときに、中古の家を買ってリフォームするのが夢でした。  
見つけた家は、鬼石のまちを一望できる高台に位置し、建物は廃墟感もありましたが、ポテンシャルを感じました。  
庭には12種類の果樹が植わっていて、映画『人生フルーツ』のような暮らしがイメージできたのも決め手の一つでした。  
さらに、この家は元々カフェとして使われていたため玄関が二つあり、自宅兼サロンとして活用するには最適。  
しかも薪ストーブが付いていて、これも大きなポイントでした!  

購入当初の家の状態。ちょっと廃墟感。

工事現場に移住。住みながらリフォーム開始。
家を購入してからすぐに移住し、住みながらリフォームを始めました。
引っ越し荷物はほぼ未開封のまま段ボール山積み状態で最低限の暮らしでスタート笑

まずは解体作業から。キッチンと風呂、そして一階の床を全部撤去。床は最初見た時は使えそうでしたが、最終的にお風呂からの水漏れが発覚し、全部剥がすことに。。苦渋の決断でした。

床もキッチンも、お風呂もない生活で、家族共々疲弊し、病気になったり倒れたり笑
お風呂を友人の家に借りに行って一緒に毎日夜ごはんを食べたのが良い思い出です。 

あとから言われましたが、リフォーム前の家に住みながら工事する人はあまりいませんし、オススメもしません笑

解体作業は、民泊施設「天竺」を一緒に運営している友人のよっしーが手伝ってくれました。2人で床を全て撤去し、お風呂は業者さんに頼んで最新のユニットバスを導入。キッチン周りの配管も全部交換。漏水してたこともあり、お風呂周りだけはお金をかけたポイントです。

これ全部解体
床下まで綺麗に掃除

キッチンは地元の気鋭のデザイナーにデザインから施工までお願いしました。
コンセプトは「庭や畑で採れたものを存分に加工できる空間」。  
家族での食事やパーティーにも対応できるよう、大きなペニンシュラキッチンを採用し、15人分を一気に洗えるドイツ製の食洗機を導入。  
洗面所を潰してパントリーに改装し、収納力を大幅にアップしました。

リニューアルしたキッチン

やりたかった麻柄の床と薪ストーブ設置

床はよっしーが得意な麻柄を全面に貼り、サロンとしても映える仕上がりに。  
薪ストーブは元々付いていたものの位置を変更し、フェイクだった煙突を一階から二階までぶち抜いて、本格的に使用できるようにしました。このおかげで冬の夜でも家全体が暖かく、快適に過ごせています。

1階から2階へ
2階から屋根へ

外観と電気工事は仲間の力で

外観の塗装は、友人の塗装屋にお願いしました。自宅にテントを張って泊まり込みで作業してくれたのには感謝しかありません。  
電気工事も地元のつながりで紹介してもらい、スムーズに進めることができました。

リフォームを振り返って

リフォームは楽しいけれど、決めることが多く大変です。水道屋さん、電気工事、キッチン施工など、つながりの中で、別々に頼んでいたのでそれぞれのスケジュール調整や連携が必要でした。  
途中からは工務店が全体のディレクションを引き受けてくれて助かりましたが、解体や床貼りなどDIYでやれるところは自分たちで頑張りました。その分、達成感も得られ、お金も節約できました。

1階のサロンの様子
外観の様子

費用と補助金の活用

リフォーム費用は700万円ほどかかりましたが、移住支援金で200万円、起業支援金で200万円の補助を受け、実際の負担は300万円ほど。  
水回り工事や外壁塗装に補助金を活用したのは大きかったです。

また、エアコンや冷蔵庫はリサイクルショップで状態の良いものを購入し、コストを抑えました。

リフォームを通じて感じたこと

リフォーム期間は約3ヶ月。住みながらの作業は大変でしたが、移住当初のモチベーションが高かったので、がむしゃらに取り組みました。  
結果的に、「家を自分の手で作り上げる」という体験はかけがえのないものになりました。  

リフォームには、どこにお金をかけ、どこを節約するかの線引きが重要だと思います。DIYでできるところは楽しみながら挑戦し、専門的な部分はプロに任せるのがおすすめです。

田舎暮らしを始める方には、ぜひリフォームも検討してみてほしいです。中古の家を購入して、自分たちの手で理想の住まいを作り上げるプロセスは、とても豊かな経験になりますよ。  

完成パーティーの様子


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