第34回『 異次元の「時間」③ 』~靈人の「時間旅行」(前)~
今回も引き続き異次元世界の時間についてですが、靈人が過去に行くなどの時間軸の移動、つまり「時間旅行」などについて考えていきます。
もちろん捉え方は人それぞれですから、今回も十人十色、百人百色の一つとしてお付き合いください。
(※画像はフリー素材からお借りしています)
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【 物理的に時間を遡れるか? 】
まずは最初に、異次元にも関係する仕組みとして、肉体人が「物理的に逆行して順に時間を遡れるか」について少しだけ考えてみます。
〔 三次元は超精巧な VR 〕
三次元世界を映画に見立てると、物質は毎秒数億コマといったような立体動画であり、「時間」はフィルムに刻まれた「記録の流れ」のようなものです。
物質は全て「異次元情報の一部が三次元に顕れたもの」であり、僕たちはそれら情報の一部を肉体を通じて物理的に感じ、認識しています。
その情報の出所を肉体からパソコン等に置き換えれば、この世は VR(バーチャルリアリティー)と同じ仕組みです。
もちろん現在の VR ではリアリティが足りてませんけどね。
例えば重力。
普段あまり意識しないし、感覚は人それぞれに違うため数値化が難しいのですが、内臓や体液なども影響を受けています。
逆立ちすれば「頭に血がのぼる~」ってなるし、車酔いは内臓が揺さぶられることが原因だったりもします。
将来的に精度が上がり、目のピント合わせ、体内の感覚、皮膚が風を受ける感覚など、肉体情報を自然に再現できるようになれば VR はリアルシミュレーターとして大活躍するかもしれません。
まぁゲームなのに「リアルすぎる痛み」なんて、お断りかもしれませんけどね(笑)
〔 順に時間を遡るのは大変 〕
もしも物質世界の「時」、つまり毎秒数億コマといった記録フィルムを「巻き戻しながら過去に進む」場合、それら1コマ1コマに「己」という情報を書き込んでいく作業が必要となり、どう見ても現実的ではありません。
もし流れに逆らわず、過去に割り込むように移動できる「タイムマシン」などがあれば、作業はずいぶん軽減されます。
もちろん割り込む先で物理的、因果的トラブルを起こさないよう配慮は求められますけどね。
【 異次元の時間移動 】
では本題に戻り「靈人の場合」を考えていきます。
前回 の通り「異次元での時間」とは「思考や経験の変化といった情報の蓄積や、その変遷」です。
そして「靈人」も過去からの経験などを詰め込んだ「情報の塊」であり、「時空」の構造と同じようなものです。
パソコンやスマホ等の「データ」であれば「どのフォルダーにでも自由に移動できる」といったイメージに近く、靈人は「制約」を受けない範囲で自由に「場所」や「時間軸」を決めて、割り込み(瞬間移動)できます。
〔 移動に対する「制約」〕
先の話の、靈人の時空の移動に対する「制約」について、いくつか例を挙げておきます。
● 己で己を制限する場合
肉体意識が強く、物理現象や現次元知識に囚われていたり、「自分には無理」と思い込んでいると「己自身が移動を制限」します。
もちろん「行ける」と信じられれば行けるようになります。
● 情報不足
知らない、イメージできない場所や時間軸には行けません。
その場合でも、誰かの案内があれば可能です。
● 靈性不足
宇宙では靈性不足によって関与できない星があったり、「過去への干渉でトラブルを起こしそうだ」と(高次元的に)判断されれば、行けない場合があります。
● 隔離された区域など
罪人などを「隔離した区域」ヘは行けなかったり、逆に「隔離された者」が外に出られない場合があります。
動物園の檻のような棲み分けですが、案外自分が内側か、外なのか判らないかもしれません。
〔 波動の干渉 〕
瞬間移動や時空移動ってマンガやドラマでは格好良く描かれますが、切実な問題として「移動したら壁の中だった」なんてことになると大変ですよね。
もちろん海の中や交差点の上なんかも嫌ですが(笑)
そういう意味でも条件が整わなければ、無理して挑戦することではないのかもしれません。
で、靈人の場合はそもそも「物質ではない」ので物にはぶつからないのですが、「他の靈人へ影響は無いのだろうか?」と考えてしまいます。
まず、靈人は「波動」つまり情報の「波」です。
それぞれの「思考」も「存在情報」も波となって周囲に広がります。
とはいっても目に見えないものは解りにくいので、現実世界で水面を移動する「波」を参考にしてみましょう。
波は「他の波と重なる時」に部分的に強調されたり消えたりします。
これを「波の干渉」と言います。
そして、お互いに何事も無かったかのように通り抜けてしまいます。
もしかすると「靈人同士が発する波の干渉」とは、会話のように情報をやり取りするようなものなのかもしれませんね。
何にせよ靈は「波として通り抜ける」上に、異次元空間は無限に広く、存在する次元もさまざまなので、肉体人同士のように「ドン!」とぶつかることは無さそうです。
ただ、だからといって好き勝手にして良いわけではありませんよね。
移動した先には他の靈人が居るかもしれません。
もし「居ない?」と思っても、「僕たちが靈人のような次元の違う存在に気付けない」ように、実は認識できない「より高次な靈人」がその場にたくさん居るかもしれません。
ですから、誰に見られていても恥ずかしくないよう、和となるよう、いつでも「お邪魔します」という意識を持っておくことは大事だと思います。
できるだけ「衝突」は避けたいですもんね(笑)
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今回はここまでです。
次回も引き続き靈人による「時間軸の移動」や、そこで起こりうる「過去への干渉問題」など、掘り下げていこうと思います。