ドイツ銀行インドにて、 グリーン関連融資。
20240710 ミント紙 REC社(旧農村電化公社)、ドイツ銀行よりの2億ドルのグリーン・ローンを利用。
要約訳
ニューデリー発、国営REC Ltd社(旧農村電化公社;旧 Rural Electrification Corporation Limited社)は、インド国内のグリーン・プロジェクト資金調達の目的でドイツ銀行(Deutsche Bank AG)から2億ドルの融資を受けました。
この戦略的投資は、同社のグリーン・ファイナンスの枠組みに沿ったもの、と水曜日、声明が発表されました。
(国営REC Ltd社によれば、)「この環境配慮型施設枠設定は、インド政府機関とドイツ銀行GIFTシティ(グジャラート国際金融テックシティー;Gujarat International Finance Tec-City)支店との間で初めて実現したものです」との事です。
REC社のCMD(常務取締役)Vivek Kumar Dewangan氏は、次の様に述べました。
「この取引の成功は、REC社のグリーン・エネルギー・ファイナンスと持続可能なプロジェクト能力を強化する、と言うコミットメントに沿ったものであり、又、インドにおける持続可能な開発プロジェクトに対する国際社会の支援(の証)でもあります。
この協定によって、今後、同種の協力関係が更に発展し、グリーン政策に沿った金融の国家目標の達成に貢献する事が期待されています」。
ドイツ銀行グループ、インド担当CEOのKaushik Shaparia氏、次の様に述べました。
「REC社と(ドイツ銀行)の協業は、環境配慮型取り組みを推進し、インド国内での持続可能な資金調達を促進する、と言う、当社(銀行)の確固とした責務を明確にするものです。
この取引は、ドイツ銀行のグリーン・ファイナンスの専門性を強化するものであり、カーボン・フリーの未来に向けた顧客の変革を支援する我々の能力を示すものです」。
昨年度、REC社は3兆5,900億ルピーの(事業)融資を行い、その内1兆3,600億ルピーが再生可能エネルギー・プロジェクト向けでした。同社は、(事業)融資残高に占める再生可能エネルギーの割合を、現在の10%から2030年迄に30%に引き上げる計画です。
私の解説:REC(公社)は、債権等の発行の他に、外貨建てローンも 取り入れており、外資系金融機関からも、この国営企業へのファイナンスは、行われています。REC(公社)は、発電部門、送電部門・売電部門間の資金の流れの経路となっており、今後の電力需要拡大に対し、再生エネルギーなど環境配慮型のプロジェクトで、正当化される資金調達が引き続き必要なのだ、と 見られます。
REC社の財務分析には、以下のビデオが参考になる、と思います。
https://www.youtube.com/watch?v=gvXGDZpzbXw