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FC町田ゼルビア2025 第4節・名古屋グランパス戦プレビュー
第3節を終えて1勝2敗。昨季のスタートと比べ、負けと勝ちを繰り返し、負けが先行する不安定なスタートとなっている。ただ、黒田剛監督は「悲観的になる必要はない」という。
まだたった3節が終わったところで、自分たちを追い込んで勝手に自分たちのハードルを上げて悲劇を感じながらやることが果たして組織として利口かというと、全然良いことではない。逆に自信をもっていけるようにマネジメントしていくこと。今はまだそういうタイミングだと思う。
前節は東京ヴェルディに圧倒され、内容的にもちぐはぐなところがあったのは否めない。それによってFC東京戦と比べて運動量もずっと少なく、躍動感に欠けたところもあった。選手に気持ちが入っていなかったとは思わないが、そんな相手に翻弄されたところはあっただろう。
気持ちが入らず、試合に臨む選手はいない。そこで良い方向にパワーが向かうときもあれば、パワーを出したいけどどこに持っていっていいかわからないような試合もある。その気持ちや覚悟がうまく噛み合わない試合展開になってしまったと思う。
1試合そうだったからといって、右往左往していてはチームは瓦解してしまう。黒田監督は「自分たちを見失わないこと」が大事だと言う。
やっぱりブレないでいくことが重要。チーム発足時に掲げたテーマやコンセプト、そこに自信が持てなくなったときは修正不可能になる。最初から負けることなんていっぱいある。そのたびに拗ねていてもしょうがない。負けたとき、うまくいっていないときに軌道修正できるように選手にはあらかじめそういうマネジメントをしてきている。
町田には明確なスタイル、キャンプから共有してきたテーマやコンセプトがある。それを元に毎節を評価し、修正を繰り返していくことが求められる。そういった意味で東京V戦は、想定していなかったエラーがあったことも認めている。
ちょっとやっていることがアプローチと食い違っているところもなかったわけではない。そういうところもミーティングをして結構はっきりして、「考えていることはみんな一緒だった」というところにきちっと落ち着いた。だからそのへんは吹っ切ってやってくれると思うし、強かったときの町田がどんなサッカーをしていたかということも含めて、取り戻せると思う。
第4節・名古屋グランパスは、ここまで1分2敗と勝ち星がない。東京Vのように、特別なモチベーションで奮起してくることも考えられる。しかも相手のホームである。
おそらくそういう感じでかなり意気込んで来るとは思う。それをあらかじめわかっていながら東京Vでもああいうことになったので、同じ轍は踏まないようにしないといけない。結局は個人がしっかりと自分自身をマネジメントできないとダメな話でもあるし、それがプロだと思う。東京V戦の教訓をしっかりと生かしてくれることを信じて、この2日間は良い準備をすることに尽きる。
名古屋は復帰したマテウスや永井謙佑、山岸祐也ら前線に強力なタレントを擁する。そんな攻撃陣をゼロに抑え、“一本中の一本”を決める町田らしさを取り戻せるか。
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