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【エッセイ】梅の花 〜1月17日金曜日の朝
いつもの時間に家をでて
途中まで家族を見送ったあと
いつもの靖国通り沿いの道を歩く
いつものセブンイレブンで
いつもの無香料の缶コーヒーを買って───
神社沿いの道端では
作業服を着こんだオッサンたちが
忙しなく声を掛け合いながら
催事の飾りつけの作業に精をだしている
朝の仕事は7時くらいからやってんだろうかな
もっと早く集合して、きっと5時起きとかで
もう既にスイッチが切り替わって
仕事モード全開で生き生きと働いている。
そんなことを考えながら
神社の敷居を一礼してからくぐると───
結界の中の世界は
不思議と静寂につつまれた空気が流れている。
そういや、今年になって
まだ裏参道を歩いてなかったな
そう思い、
お詣りしたあとに
とぼとぼと裏参道のお散歩。
お目当ては「梅の花」
裏庭のそのあたりに近づくと
一本の梅の木に
ちいさくて鮮やかなピンク色の花がさいているのが見えてきた。
そっと近づいて、
季節の移りかわりを全身で感じると、
いろんな憂いが浄化されて
穏やかな気持ちが同調されたように感じた。
もうすぐ節分もあるしな───
今年の氏神様のお祭りは笑顔で餅まきをしたいな
神社が彩る時の流れはとめどなく
季節の移りかわりは
自分と自然が同調して織りなすリズムがある。
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©2025 Mahalopine
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