仕上げすぎないのも職人の腕
私は、技術や観察眼が未熟な職人仕事は嫌いですが(そのヘタさを作家性だとか個性とか主張するのも大嫌い)だからといって、必要以上に「仕上げ過ぎてしまう」のも、使う素材の力を弱めてしまうので注意が必要と考えています。
それはあらゆるモノ作りに言えることですが、特に工芸品や料理は、必ず、使う素材や技法の制約を強く受け、かつ、その制約はその工芸品や料理特有の魅力でもあるので、それが目立ちます。
工芸品や料理は、いわゆるアート作品と違って常に完成品でなければならない、という命題があり