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表現物の場合は 【作者が感じ、表現したい事が、全くロス無くそのまま他者に伝わるもの】 さらに 【作者ですら気づかなかったものが作品に乗り、相手に伝わるもの】 ・・・です。 それが私にとっての理想です。それは作品という物体ではなく「新しい生き物」のようなものです。 そういうものは、伝えたい100が相手にも100伝わってお終いではなく、伝わった何かは、伝わった人の内部でさらに育ち、そしてさらに多くの人に拡散されます。 作者としてはそのような作品を目指して日々活動する
人の観察眼などアテにならないものだ、と私は良く思います。もちろん私のそれも含めてです。しかし、そういうブレや適当さもまた、人為と人工物の面白さと思ったりもします。 何かしらの創作物が持つ表現力は「作者の技術の分だけしか出力されない」というのは当然の話なのですが、これが意外に人々に理解されていないのを経験上強く感じます。 細かく言えば、表現分野についてだけは、ナゼか魔法の世界だと思われているというか、魔法の世界と信じたい感じというか・・・ 【職人技術は長年の修練と学習が必
先日、松戸市内で130年続く江戸組紐の老舗「江戸組紐 中村正」(なかむら しょう)の四代目、中村航太さん(なかむら こうた)さんを訪ねました。 分かりやすく言いますと、現代においては着物を着用するのに使う「帯締め」「羽織紐」などをメインに制作する工房です。(刀の拵えや茶道具系でも組紐は多く使われますので、そのようなものも制作する事があるそうです) 四代目の代表・中村航太さんは工房運営と同時に、ご自分の組紐作品も発表しており、創作活動も盛んにされております。 我がフォリア