青いギンガムチェックのワンピース
中学生の頃、お気に入りの洋服に青いギンガムチェックのワンピースがあった。
胸もとに白いレースがほどこされていて、リボンでキュッとウエストを絞めるデザインだった。
なにより、自分に似合ってると思っていた。
だけど、
青が似合ってることがとても嫌だった。
わたしは女の子らしくない。
わたしは可愛らしくない。
ピンクが似合うような
ふわふわとしたデザインの洋服が似合うような
そんな可愛い女の子になりたかった。
この、「女らしくない」という思い込みに
いつもいつもわたしは追っかけられていた。
高校生の頃
大学を卒業したらすぐにでも、とにかくとにかく若いうちに結婚しなくては
と、思っていた。
わたしは可愛らしくないから
女性としての魅力がないから
若い
という武器しか持っていない。
だから、はやく結婚しないと、だれも私を選んでくれない。
大学生の頃
一生モンの仕事に就こうと思っていた。
学校の先生は産休も育休も取れるから、子どもが産まれても仕事を続けられる。
もしも結婚できなくても、食べていける。
もちろん、わたしは
人が好きで
喋ることが好きで
特定の分野に限られるけど、勉強も好き。
だから、教員になりたいのは、生活のためだけでなかったけど。
でも、民間でバリバリ働く能力があるとも思えず。
男性の4倍働いたら、評価は男性の半分くらいは貰えるかも。
そんな神話を信じていた。
振り返ると
ずっと、自信がなかった。
あなたはここにいてもいい。
そう、言ってもらえる自信がなかった。
だから、世の中の最大公約数の枠の中に収まろうとした。
2018年、イベントで、初めてリアルやまざきまみさんに会った。
その日は、最初に予約していた飛行機が欠航となり、ギリギリの時間の便に振り替えたため、遅刻するかもしれないと連絡を入れていた。
「間に合った」とホッとした受付で、
会った瞬間
「可愛い💕」と言われた。
単純に嬉しかった。
とても居心地のよいエネルギーの空間で、
自分で決めた軸で生きること
人は一人ひとり違っていて
それがいい、と
教えてもらったイベントだった。