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【体験談】赤ちゃんの肛門周囲膿瘍の発症と完治について
この記事は、我が家の子供が発症・完治した肛門周囲膿瘍についての記録です。
肛門周囲膿瘍とは、肛門のまわりが赤く腫れて膿をもつようになる病気のことです。
生後1ヶ月前後から1歳位の乳児期の男の赤ちゃんに比較的よく見られる病気とのこと。
原因は、下痢やオムツカブレなどで肛門陰窩(いんか)といわれる部分に細菌感染が起こり、炎症をきたして膿のかたまりができてしまうことにあるといいます。
治療法としては、切開や漢方薬の処方などがあるようです。
治療当時、ネット上で同じ症状のお子さんの闘病記を探したものの上手く見付けることができず心細かったことから、今回ここに書き残すことにしました。
文字だけの若干退屈な内容かもしれませんがどうかご容赦ください。(後日リライトしたいです)
ちなみに、noteの中ではこちらの記事が乳児の肛門周囲膿瘍について触れています。
完治への希望をもつ上で大変ありがたく参考にさせていただきました。
この場を借りて御礼申し上げます。
以下本文です。
●発覚
2022年末に第一子がうまれた。
喜びも束の間、年の瀬のある日オムツを替えていると、子供の肛門の左側に小さな裂傷があることに気付いた。
最初はおむつかぶれのようなものだと思い、家にあった赤ちゃんのデリケートゾーン用クリームを塗って様子を見ていたが、一向に良くなる気配がない。
それどころか、数日経つとその傷が紫色に変わって周囲もかたくなり、熱を持つようになった。
本人も排便のたびに愚図るようになり不快感があるようだった。
●受診までにしたこと
この時点で既に年末休みの期間に入っていたため、近所の病院は軒並み休業していたが、年明けすぐに生後1ヶ月健診の予定があったため、それまで自宅療養でなんとかすることにした。
その結果、我が家の立てた仮説が二つある。
一つ目は、これが肛門周囲膿瘍という症状ではないかということ。
二つ目は、傷の周囲を強く圧迫すると膿が出るため、この処置を続けた方がよいのではないかということである。
一つ目については、私と夫がネットで検索して得た情報から立てた仮説だ。
傷の様子がネット上の情報とほぼ一致するため、おそらくこれなのではないかと推測された。
しかし素人判断は危険なため、一ヶ月検診で相談してみることにした。
二つ目については、全くの素人判断ではあったが、ネット上にあった「膿を出すことによって完治を目指す」という情報から、膿がたまっていて良いことはないから膿を出そうと夫に提案され、わたしも同意した。
お風呂(沐浴)の後、お尻がきれいになり傷があたたまったところで、夫が両手に使い捨てのゴム手袋をはめ、傷の周囲を強く押すと、患部からクリーム色の膿が出てきた。
子供は泣き叫んで嫌がったが、心を鬼にして、ティッシュで拭き取りつつ、ある程度膿が排出され終わるまで続けた。
そして、排便後は必ずたらいにためたお湯でお尻を洗い、ベビーオイルをたらしクッション材にしてから擦りすぎないよう気を付けて拭くことにした。
また、排便時に膿が出そうなことに気付いた場合は、入浴前であっても軽くしぼって出すことにした。
生後1ヶ月健診までの一週間、地道にこの作業を続けたものの、それほど腫れは引かなかったが、悪化する兆候もなかったのは幸いだった。
●生後1ヶ月検診での診断
生後1ヶ月検診当日。
小児科で医師の診察を受けた際、お尻の肉で隠れているせいもあってか、肛門の傷については指摘されなかったので思い切って申し出ると、先生はすぐに患部を見てくださった。
その結果、やはり肛門周囲膿瘍であることがわかり、別日に小児外科を受診するようすすめられたので従うことにした。
この時点では、今後どういった処置がなされるかについて断言はされなかったものの、小規模な切開の処置を行う可能性があることは伝えられていた。
●小児外科での処置
数日後、小児外科を受診。
その結果、小児外科の先生からも「肛門周囲膿瘍で間違いない」という診断があった。
受診までに行っていた膿を出し都度洗うという作業が非常に適切だったとも言っていただいた。
更に、治療方針としては二つあり、一つ目は漢方薬を服用して膿が自然に出るのを待つこと、二つ目は切開して強制的に膿を排出させることだった。
子供を痛がらせるのには正直抵抗があったが、漢方薬は吐き戻しの可能性があり完治までに時間がかかると言われたことから、その場で切開してもらうことにした。
カッターナイフの替刃のようなナイフで患部を切ると、大量の膿がドバドバと出てきた。
家での膿出しの時と同様子供は泣き叫んだが、ある程度膿出しが終わると、患部はしぼみ、切開した穴だけが残る状態となった。
それほど出血も多くなく、薬の塗布や処方もなく、一週間後に再診の予約をしてその日の診察は終了した。
帰宅後は入浴もOKで、清潔にすることと膿出し以外の処置は特に不要とのことだった。
●一回目の切開後の様子
切開後もしばらく膿は出続け、若干腫れた状態ではあった。
しかし一度切開したことにより膿の量は減り、腫れも以前ほどではなくなっていった。
切開後に改善したことが一つある。
それは、排便後にたらいでお尻を洗うのではなく、100円ショップで買った霧吹きにぬるま湯を入れ、寝たままお尻を洗うようにしたことだ。
こうすることによって子供を運ぶ必要がなくなり非常に楽になったし、簡単な手順でお尻を清潔に保てるようになった。
この霧吹きは排便回数が減少した今でも使っている。
膿を出す作業は子供がとても痛がるし、押さえつけるのも辛いので大変だったが、この処置をしてあげなければ子供の完治が遠のくと思うとやらずにはいられなかった。
●二回目の切開後の様子
一週間後、再び小児外科を受診。
傷はあまり目立たなくなり、膿の量も激減し、腫れもほとんどなくなっていたが、少しだけ切開をすると再び膿が出た。
それでも前回ほどの量ではなく、子供も前回ほどは泣かなかったので、症状が快方に向かっていることがうかがい知れた。
この受診を最後に通院はしていない。
数日は様子を見ていたが、最終的に膿は出なくなり、肛門の腫れも引いていった。
非常に長いように感じたけれど、振り返れば全治1ヶ月くらいだったように思う。
●なぜ男の子の患者が多いのか?
最後に小児外科を受診した際、かねてよりの疑問を先生にぶつけてみた。
なぜ乳児の肛門周囲膿瘍は男の子の患者が多いのか?
私たちが受診した小児外科の先生によれば、女の子に比べて、男の子は生殖器や排泄器官周辺の作りが若干もろい可能性があるとのことだった。
女の子は出産をする生殖器なので、頑丈にできている可能性がある、と。
もちろんその先生個人の意見なので、一説として捉えて頂いた方がいいと思う。
●完治のヒント(まとめ)
生後3ヶ月になる現在まで、今のところ肛門周囲膿瘍再発の様子はなく、ひとまず胸を撫で下ろしているが、日々お尻の観察は続けている。
最後に完治までのヒントをまとめて終えたい。
・ネット上で幸運にも正しい知識に出会えたこと
・発症直後に受診の予定があったこと
→できるだけはやく受診したほうがいい!
・1ヶ月検診で傷の存在について医師へ積極的に申し出たこと
・漢方薬ではなく切開の処置をお願いしたこと
・工夫を重ね根気よく患部の膿出しと洗浄を続けたこと
〈使っていたもの〉
・おしりふき
・やわらかいタイプのティッシュペーパー
・ベビーオイル
・霧吹き(100均のもの)
・使い捨てのゴム手袋
以上となります。
この記事がどなたかの役に立つことを願ってやみません。
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