一人っ子論の歴史(2)~なぜバッシングされてきたのか
▼今回の記事のハイライト▼
明治の終わりから大正期にかけて、日本でも「子ども」を大人への成長段階と位置付け、大人とは違う、純粋ゆえに世の中の悪い知識で汚さずに守り、正しい成長へと教え導かねばならない存在とみなすようになった。
親、特に子どもと一体となった母親が家庭教育のなかで子どもをしっかり監督し、学校という集団社会で問題なく生活できる子どもに育てることの必要性が強調されていった。
一人っ子には、自らの欠点に気づき反省する姿勢こそが求められていた。
そして後述するように