日帰り旅行の効能。

旅行は、少し気合がいる。荷造りからスケジュール作りまで、きちんとやろうと思ってしまうからだ。しかもスケジュールはけっこう詰め込む。行ったら行ったで疲れるのだ。

旅行、というと「頑張ってあちこち回らなくちゃ」と考えてしまう。貧乏性であるがゆえに、旅費の分は元を取りたいと思ってしまうのだ。高い旅費を使って出掛けるのだから、有意義な旅にしようと頑張る。

その結果、たしかにあちこち回れるのだが、疲れた印象だけが残ってしまう。あのお城も歩き疲れたし、あの動物園も歩き疲れたなぁ、といった具合だ。（たいがい疲れる原因は、歩き回ることだ）

泊りの旅行となると、疲れはさらに溜まっていく。まず、荷物が多い。心配性なため、なんやかんや物を持って行ってしまうのだ。結局使わないものも出てくるのだが、持って行かないと不安になるから仕方ない。ぎゅうぎゆうに詰め込んだカバンから必要なものを取り出すのも、またそこに詰め直すのも、一苦労だ。

その点、日帰り旅行は違う。

自由に使える時間は限られるが、荷物は少なくて済む。少ない時間だからこそ、本当に行きたいところに絞ってじっくり回ることができる。結果的に、満足感も高まるのだ。

日帰りなら予定も立てやすい。丸二日の予定を空けるのはなかなか難しいが、一日だけ空けるのは難しくない。人と予定を合わせるのも簡単だ。

一日でも、現実から離れた場所に行くと、かなりリフレッシュできる。また明日も頑張ろう、と思えたりする。（このまま帰りたくない、と思うこともあるが）

＊ ＊ ＊

今日は一日お休みをとって、大阪へ行ってきた。彼のヤボ用に付き合う形で決まった日帰り旅行。少し風邪気味だったけれど、思いの外リフレッシュできてよかった。

また明日からは仕事という現実が待ち受けているけれど、少しだけ、ほんの少しだけ、頑張ってもいいかなと思えた。

ユキガオ