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体育会系ですので。

死に物狂いでトレーニングに励む。過呼吸を起こしながら走り込みをする。悔しくてたまらなくても涙を堪えてまた走る。

いつ実を結ぶか分からなくても、とにかく目の前の練習に精を出し、早朝練から夜練まで一日中練習をし、叱咤激励されながら必死こいて頑張っていた部活。

私は中学・高校ともに運動部で、いわゆる「体育会系」の中で育った。声出ししながらみんなでランニングしたり、ラケットを手に縛り付けられて練習したり(テニス部だったので)、筋肉がちぎれるんじゃないかってくらいの筋トレをしたりしていた。

今考えると、よく頑張ってたなぁと思う。もう、意地と根性だけで踏ん張っていた。試合に負けたくないという気持ちより、練習メニューをこなせない自分が嫌で頑張っていた、というのが正直なところだ。

もちろん試合に臨むときは「絶対負けない!」っていう強い気概を持っているんだけれど、勝負事は相手があることなので、勝てなくても仕方がない。ただし「負けてもいいや」って気持ちで試合に臨んだことはない。気持ちで負けるのだけは嫌だったのだ。

「自分に負けたくない」という気持ちを持って、本当に負けずにいるのはしんどい。心をぎゅっと固めて、前を見ること以外は考えないように思考を止めてしまわなければならない。そうしないと、自分に負けてしまいそうになるからだ。

そうやって踏ん張った経験は、卒業して部活をしなくなった現在にも影響している。厳しい状況にさらされたとき、無意識に心を固めて思考を止めてしまうのが、癖になっているようだ。

どんなに吹雪いていようと駅を目指して歩き、どんなにバスが遅延していようと寒空の中バスを待って、ぎゅうぎゅう詰めのバスに揺られながら会社に行くことができるのだから。

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交通が麻痺するくらいの荒天のときは、会社お休みにしようよ…みんな出てくるから、私だけ休むなんてできないじゃん。自分に負けたみたいで。

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