WandaVision 1話〜3話の考察
ディズニープラスで配信中のドラマ『ワンダヴィジョン』(原題: WandaVison)の1話〜3話の考察について語ります。
■ドラマタイトルの意味について
□ヒドラの復活
■新諜報機関 S.W.O.R.D
□現時点で考察できるストーリーの全容
※過去の関連作品のネタバレを含みますので、まだ関連作品を観ていない方に一言ございます。
「各作品、公開から何年経過していると思っているのだ!ネタバレだの騒ぐなっ!」です。
■ドラマタイトルの意味について
スカーレット ウィッチことワンダ マキシモフと『アベンジャーズ/インフィニティー ウォー』でサノスに殺されたヴィジョンの2人を主役にした『アベンジャーズ/エンドゲーム』後のMCU(Marvel Cinematic Universeの略。てか、説明入りますか?)を描いたドラマ作品。
本作は結婚後に小さな町ウエストビューに越してきたワンダとヴィジョンの2人に起こる不可解な出来事をシチュエーションコメディ、通称シットコム(『ザット '70s ショー』とか『奥様は魔女』)風に仕立てられた内容になっています。
そもそも、サノスに殺された筈のヴィジョンが何故登場しているのかという疑問があります。
彼は冒頭で記載した様に『アベンジャーズ/インフィニティー ウォー』の終盤でサノスによって額に埋め込まれたマインドストーンを毟り取られて殺されます。
(なんでそれだけで死ぬの?と思った方は黙って『アベンジャーズ/エイジ オブ ウルトロン』を観てください。余程のことがない限り理解出来る筈です。)
実際に本作でヴィジョンが生きているのであればタイトルは『ワンダ “&” ヴィジョン』でもいい筈だが、『ワンダヴィジョン』と微妙に違和感のあるタイトルになっています。
考察するにタイトルのヴィジョンは人物ではなくVISION(視覚・構想)の意味に当てはめるべきで、"ワンダの想像"と捉えられます。
つまり、作品内での出来事は全て彼女の想像 = 夢の中であると想像出来きます。
□ヒドラの復活
本作中には、偽物の謎めいたCMが放送されます。
1話ではトーストメイト2000という商品名のスターク インダストリーズ社製の(アイアンマンの効果音のする)トースター
2話ではストラッカーという商品名の(ヒドラのシンボル入り)腕時計
3話ではヒドラ ソークという商品名の(ヒドラのシンボル入り)入浴剤
1話のCMだけだと古参MCUファンの為に用意したイースターエッグにも思えましたが、2話のCMの商品名であるストラッカーに関してはただのイースターエッグには思えなかったんですよね...。
このストラッカー(本名: ヴァルフ ガング フォン ストラッカー)とは『アベンジャーズ/エイジ オブ ウルトロン』に登場し、ピエトロ マキシモフ(クイックシルバー)とワンダ マキシモフの双子に超人的能力を授け、ウルトロンの人工知能の元を製作した張本人でヒドラ残党のリーダーであり元S.H.I.E.L.D.のロボット工学と人工知能に精通した科学者(つまりヒドラのスパイだったってこと。)の名前です。
つまりはワンダに非常に関わりのある人物です。
※『キャプテン アメリカ/ウインターソルジャー』のポストクレジットシーンで初登場したクイックシルバーとスカーレット ウィッチ
ストラッカーはウルトロンに殺されます。その死体の横には彼の血でPEACE(平和)と書かれていました。(その写真を見たトニー スタークには「殺人現場でバンクシーみたいなことしてやがる」と言われてます。)
そして二話連続ではヒドラを全面的にアピールしていることを考えるとヒドラの復活を示している様な気がします。
実はストラッカーはまだ生きてましたなんて展開もあるんでしょうか?
■新諜報機関 S.W.O.R.D
本作中では諜報機関S.W.O.R.D(正式名称: Sentiest World Observation and Response Department)のロゴが幾つか確認できます。
S.W.O.R.Dとはコミックスでは軌道上の宇宙ステーションであるザ ピークに拠点を置き、地球外生命体の活動や宇宙からの脅威を観察する国際的な諜報機関のことを意味します。国連直属の諜報機関S.H.I.E.L.D.の下の機関という感じです。
MCU内でS.H.I.E.L.D.は既に消滅している為、恐らくS.W.O.R.Dという名称でニック フューリーが新たに立ち上げた諜報機関である可能性があります。
何故フューリーが関わっているのかというと、『スパイダーマン/ファー フロム ホーム』のポストクレジットシーンが関係してきます。
そのシーンではフューリーが宇宙にあると思われる謎の施設にいるシーンが映ります。(このシーンの冒頭はフィジー諸島にいるかの様な描写になっています。これは恐らく『アベンジャーズ/エイジ オブ ウルトロン』で宇宙に失踪したハルクを心配していたブラック ウィドウに対してフューリーが「フィジーに泳ぎ着いたさ」というセリフに対するセルフジョークだと思います。)
そこにはスクラル星人も多く存在しており、ニックが宇宙で何かを秘密裏に建設しているようでした。
恐らくこの施設がMCU版のザ ピークではないかと思われるからです。
さらに作品に登場する女性、ジェラルディンはモニカ ランボーであると言われています。
このモニカ ランボーとは『キャプテン マーベル』の主人公キャプテン マーベル(本名:キャロル ダンバース)の親友マリア ランボーの娘です。
『キャプテン マーベル』では少女だった彼女は恐らく、時を経てS.W.O.R.Dの諜報部員として活躍しているわけです。
既にフューリーやスクラル星人のことも知っている人物なのでS.W.O.R.Dの諜報部員としてフューリーの下で働いていても何ら不思議ではないです。
□現時点で考察できるストーリーの全容
全9話中でまだ3話しか配信されていない本作ですが、現時点で考察出来るストーリーの全容を今までの説明も含めてまとめます。
"何らかの理由で復活したヒドラによって囚われたワンダは、ヒドラの極秘施設(それがウエストビュー)で恐らく装置の様な物で昏睡状態であり、夢を見続けているのだと思います。(意図的に仕組まれた夢かは不明)
ヒドラに囚われたワンダを救うべくS.W.O.R.Dの諜報部員モニカが施設に潜入するも...”
というのが自分が本作を現時点で考察したストーリーの全容です。
ヒドラは何故復活したのか?
新ヒドラを束ねているのは一体誰なのか?
何の為にヒドラはワンダを捕らえたのか?
と既に謎が謎を呼ぶ展開になっておりますが、全てが繋がるMCUの世界観に目が離せません。(レッド スカルは何処に消えたの?という伏線も見事回収してますしね!)
気になる4話は明日2021年1月29日(金)日本時間 17:00に全世界同時配信です。
4話を見てからまた考察書くかもしれないし、書かないかもしれないけど...