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時空をこえて 高次元応援上映@塚口サンサン劇場
嵐の夜
窓が少し開いているのかヒュウヒュウと
知らない鳥の鳴き声のような音を立てている。
子供の頃はとても怖かった。
地方のお土産物に関わるお仕事の関係で神話や歴史を調べていたら、あっという間に1日が終わってしまった。
半夏生なのでタコと胡瓜の酢の物を食べる。
先週土曜、夫が子供達を連れて実家に帰り、私に突然の休暇が訪れたので、塚口サンサン劇場の「ボエミアンラプソディ」リアルタイム応援上映へ。
クライマックスであるライブエイドのクイーンの出演時間と、日本の時刻をぴったり合わせて上映するイベント。
2018年公開
一昨年くらいの気がしていたけれど。
世界的人気ロックバンド「クイーン」のボーカルで、1991年に45歳の若さでこの世を去ったフレディ・マーキュリーを描いた伝記ドラマ。クイーンの現メンバーであるブライアン・メイとロジャー・テイラーが音楽総指揮を手がけ、劇中の楽曲には主にフレディ自身の歌声を使用。「ボヘミアン・ラプソディ」「ウィ・ウィル・ロック・ユー」といった名曲誕生の瞬間や、20世紀最大のチャリティコンサート「ライブ・エイド」での圧巻のパフォーマンスといった音楽史に残る伝説の数々を再現するとともに、華やかな活躍の裏にあった知られざるストーリーを描き出していく。
常連の方々に、私が応援上映初体験であることを伝えると、「おめでとう!楽しいわよ!自由にいっぱい声出して立ったり座ったりしてね!」「おめでとう!恥ずかしがらずに感情を出すのよ!」と教えていただいた。
入学式のようで嬉しい。
普段はポケットに財布とスマホを入れスッピンにマスク、電車も街も騒がしいのでイヤフォンを欠かさず、冬は寝巻きの上にコートを羽織り映画館に通う私には、応援上映は贅沢だと疑わなかった。
しかし実際参加しボヘミアンラプソディを
大声で歌うと、体の中で詰まっていた硬くて黒い何かが吐き出されるようで、
懺悔や禊に近いのではと想像する。
ウェンブリーには7万2千人+塚口に約150人。
全員が同じように歓声を上げ、コール&レスポンスをする。だんだんスクリーンと客席の境界がボヤけてくる。ここは一体どこなのか。
西暦何年なのか。
エンドロールまで歓声は続いた。
上映終了後外に出ると、普通に尼崎の阪急塚口駅前で、隣はダイエーで笑う。
さっきまで私はウェンブリーで歌ってたのにな。
Open your eyes
Look up to the skys and see
1985年ではなく、2018年ですらなく、
2024年6月29日19時過ぎの空は半分が夜で半分がまだ夕方だった。
ずっと覚えていられたらいい。
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