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【ショーン・コネリー追悼】007以来の当たり役『アンタッチャブル』

昨年、ある名優がこの世を去った。彼の名はショーン・コネリー。007で初代ジェームズ・ボンド役でスターの階段を駆け上がった。そんな彼のもう一つの代名詞、それが『アンタッチャブル』。ショーン・コネリーは今作でアカデミー助演男優賞を受賞し、再び一世を風靡した。

■「アンタッチャブル」と私

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小学生の頃「インディ・ジョーンズ/最後の聖戦」を観た時、ダメ親父役で出演していたショーン・コネリーが忘れられなかった。もちろんカッコいいのはインディ。でもなぜかコネリーのインパクトが凄かった。それから高校生になり、「ザ・ロック(また記事投稿予定)」でコネリーに憧れ、惚れた。ある日世界史担当の先生が授業中に移民の話をしていたときに、かつては移民だったコネリーが007役を勝ち取って名優になったと話していた。授業後「007好きなんですか〜?」と聞いてみたところ、コネリーが好きだと言い「アンタッチャブル」を勧めてくれた。受験生の夏だったが気分転換(という名の現実逃避)で観てみたらどハマりした。

■奇跡のキャスティング

007引退後低迷期だったショーン・コネリー、無名時代のケビン・コスナー、下積み時代のアンディ・ガルシア…。この一見パッとしないキャスティングで撮られた本作。しかし、ショーン・コネリーは第60回アカデミー賞助演男優賞、第45回ゴールデングローブ賞助演男優賞を受賞し、007引退後の低迷機から再出発。ケビン・コスナーは「ゲイリー・クーパーの再来」と評価され、遅咲きながらハリウッドのトップスターの仲間入りを果たした。アンディ・ガルシアは一躍注目を浴び、「ゴッドファーザーPARTⅢ」では助演男優賞を受賞するオスカー俳優に。酷評が続きスランプだった監督デ・パルマも、今作がヒットしたことから再評価された。監督キャストなど、多くの人たちにとって再出発のきっかけとなった「アンタッチャブル」。名前の通り、誰も手を出せないほどの名作になった。

■訃報を受けての再上映か

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2019年、惜しまれながらファイナルを迎えた「午前10時の映画祭」。コロナウイルスにより映画を思うように観ることができなかった2020年を乗り越えて、なんと今年「午前10時の映画祭11」の開催が決定した。

個人的な話をすると、「アンタッチャブル」が初の午前10時の映画祭で観た映画になる。オープニングから「映画館で観れて幸せだなぁ」と思う連続。アクションシーンの迫力はもちろん、モリコーネの音楽も最高だった。劇場で観れていると言う事実と、かっこよさで後半はずっと泣きながら観ていた。


■渋さ爆発!コネリーの快進撃

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 何が今作を深みのある映画にしたのか?それは間違いなくショーン・コネリーだろう。彼はジミー・マローンという、主役エリオット・ネスらを見守る先輩の老刑事役で出演した。言葉を選ばずにいうとサブキャラだ。だが、主役じゃないのに圧倒的な存在感で威厳を示していた。そして007時代には無かった渋さが、年齢と経験と引き換えに備わっていた。当時57歳。あんなカッコいい57歳が何処にいるだろうか。今のハリウッドで、日本で、マローン役を彼のように演じることができる俳優はいるだろうか。いや、いない。唯一無二の演技。それを劇場で観れたことを幸せに思う。

ショーン・コネリーに愛を込めて
「ザ・ロック」の記事も勿論投稿予定!

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