【放送10周年記念】海賊から真のヒーローへ『海賊戦隊ゴーカイジャー』
本日2021年2月13日で『海賊戦隊ゴーカイジャー』 が10周年を迎える。当時小学生だった僕が夢中になって、レンジャーキー集めたり映画見に行ったりしてもう10年かぁ。2020年に東映公式YouTubeで全話無料配信されていたので、高校生になって再鑑賞した。大人になってから観てもやっぱり面白い!そう思えた理由を紹介する。
■激アツ冒険物語
宇宙を旅していたアカレッドがマーベラス、バスコを引き入れて結成した赤き海賊団。宇宙海賊として宇宙最大のお宝を探す旅に出る。長旅の間に3人と鳥型ナビゲーターロボットのナビィは固い友情で結ばれていた、はずだった。バスコの裏切りでマーベラス、アカレッドはザンギャックへ売られてしまう。ザンギャックを食い止めるためアカレッドはマーベラスに夢を託し、姿を消した(恐らく戦死してる)。そしてマーベラスが仲間を集め、ゴーカイジャーを結成。しかもその仲間、ザンギャックに騙されて育てられた剣士、ザンギャックに盾突く孤児、家族を殺され星を滅ぼされた王女、機械に強い博士、ヒーローと地球を愛する地球人が宇宙海賊キャプテン・マーベラスと出会い、ゴーカイジャーの一員として迎え入れるシーンが回想で語られる。他の戦隊とは比べ物にならないくらい硬い友情で結ばれてる。命がけで宇宙を旅してきた仲間だから。
特にマーベラスとジョーの出会いが好き。
■生身アクション
最近の特撮ものってすぐに変身して、チート級に強すぎる武器で一気に敵を倒しがち。でも、変身前の生身の状態での華麗なアクションで雑魚キャラを倒すのが1番かっこいいと思う(自論)。ゴーカイジャーは変身前での戦闘シーンが多め。しかも武器もサーベルと銃だけ。シンプルだけどこれをかっこよく使いこなせるのが本当のヒーローだと思う。
■レンジャーキーでゴーカイチェンジ!
歴代の戦隊に変身して戦える。それがゴーカイジャー最大の特徴。初めて観たときは歴代の力を借りて視聴率取る戦略か?と思っているかもしれないが、そうではない。宝探ししか興味のなかったゴーカイジャーも先輩たちと関わる中で成長していく。先輩に認めてもらい地球を守ることを託される。歴代の戦隊ヒーローは彼らの成長のきっかけでしか無く、色々なことを学び、ヒーローになっていく。この成長しながら真のヒーローになっていく構想が『アイアンマン』っぽい。
逮捕しようとしていたデカレンジャーでさえ、地球の平和を託してくれた。
■ヒーローの定義って何?
変身できればヒーロー?
変身できなければヒーローではない?
ある時、シルバーの凱が変身できなくなって「変身できないならヒーローじゃない…」と自暴自棄になる。彼はヒーローに憧れ、愛する地球を守ることを望みシルバーになった。当然といえば当然の感情かもしれない。でもそのとき先輩戦士から「変身できるのが本当にヒーローなのか?人を助けたい。その気持ちを持つことがヒーローであることなんじゃないか?」と諭し、彼は初心に帰る。そして本当の意味でゴーカイシルバーになる。これはすぐに変身して、大規模な武器で敵をすぐに倒してしまう昨今の戦隊ヒーローに向けた警鐘なのでは?と思った。変身できても正義の気持ちが無いとヒーローでは無い。
■地球人の学生とマーベラスの関係
マーベラスからレンジャーキーを奪い、地球を守ろうとした少年がいた。彼はレジェンド大戦の時家族を失い、ザンギャックを憎んでいた。本編を観るとき彼らの関係に注目して欲しい。
■宿敵バスコとの闘い
この作品を何倍も面白くしてくれたのが、宿敵バスコ・タ・ジョロキアの存在だと思う。彼は戦隊史上最高のヴィランだった。かつての仲間マーベラスを裏切って、ザンギャック側について、大いなる力を無理やり集め、宇宙最大のお宝を狙っている。デザインもめっちゃカッコいいし、ヴィランとして愛すべき。最後のマーベラスとの戦いはカッコ良すぎて泣いてしまった。バスコ役の細貝さんは甥っ子に嫌われながらもバスコを演じ切ったらしい。
■マーベラスのオリジンは…
マーベラスは少年時代に宇宙刑事ギャバンに助けられていた。宇宙海賊×宇宙刑事が映画で実現し、親子で劇場へ足を運んだ家庭も少なく無いはず。80年代を代表するメタルヒーローのパイオニアであるギャバン。僕はこれがきっかけでギャバンを知って、DVDで観てどハマり。大葉健二さんのキラキラアクションに心掴まれた。ゴーカイジャーとの映画でもシブいアクションで魅せてくれた。
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