【シネマ神戸】今年は全4作!マブリー祭り2021
皆さん、今年もマブリーの季節がやってきました。マブリーことマ・ドンソクの最新作『ザ・バッドガイズ』公開を記念して『ザ・ソウルメイト』『ファイティン』『新感染』が新開地の名画座、Cinema KOBEで上映される。今年はアクションに振り切った1本と、ヒューマンよりの3本。
■そもそも、マ・ドンソクとは?
画像引用元: マ・ドンソク公式 Instagram
(https://www.instagram.com/p/BdT4LzPFpS2/?utm_medium=copy_link)
マ・ドンソクとは韓国で活躍している俳優。見ての通り筋肉が凄い強面。そんな彼は18歳で渡米し、フィットネストレーナーやボディビルダーとして活躍。30歳で韓国映画のオーディションを受け、俳優としての活動をスタート。脇役として何作も出演し、『新感染』で主役よりも目がいってしまうと評価をされ、大ブレイク。そこから『犯罪都市』『無双の鉄拳』『守護教師』など、マ・ドンソク主演の映画が作られるように。「マ・ドンソク」という名前と「ラブリー(lovely)」という英単語を組み合わせて「マブリー」という愛称で親しまれる、韓国の癒し系俳優。
ちなみに私がマ・ドンソクのことを知ったのは、映画好きYouTube『シネマンション』さんの『マ・ドンソク特集』でした。こちらも面白いのでご覧ください!
■1本目
マブリー大暴れの捜査
『ザ・バッドガイズ』
▷マブリー流の捜査
護送車を襲い、囚人たちを逃した奴を捕まえるために放たれた悪人たち《バッドガイズ》。マブリーは下っ端の奴らをとっ捕まえて、ぶん殴って聞き出す。
▷【ドア】という概念がない
今回もマブリーはドアというドアを次々とぶっ壊していく。カラオケ店の個室に籠城し、女性の命を奪おうとしていた輩を捕まえるため、ドアを破壊。また逃走中に鎖でガチガチに固めたドアを、大掃除の時に外す襖の様に外してしまった。マブリーからは逃げられない。
▷縄なんて意味ない
縄で柱に縛られたマブリーたち。建物に火をつけられ、絶体絶命。しかしマブリーは腕力だけで縄を引きちぎる。マブリーの力に負けて、気を失った仲間をマブリーが人工呼吸で助けるのだが、なぜかラブストーリーのような演出なのは笑ってしまった。
▷コンクリートよりも頑丈な肩
終盤にはラスボスと対峙。その時にラスボスはメリケンサックを持って殴りかかってきた。マブリーが避けると、コンクリートの壁が粉々に…。そんなメリケンサックパンチをマブリーの肩に連打するのだが、全くダメージは無い。
■2本目
「娘のために…」蘇る正義感
『ザ・ソウルメイト』
▷マブリーが《マブリー》になっていく
正義感が無く、娘にも優しく無い。「え?こんなのマブリーじゃないよ」と思いながら、話は進んでいく。過去に自分の正義感で人助けをしたことで、奥様が亡くなり、娘の心臓が悪くなってしまう、というバックボーンを抱えていた。ソウルメイトとのやりとりを通して原点回帰し、《マブリー》の姿になる。
▷柔道場館長のグーパンチ
今作のマブリーは柔道場館長の役。あの肉体なのだから、違和感は無い設定。しかし、敵と戦う時はグーパンチ!柔道の技は一切使わない。その無茶苦茶な感じが堪らない。
▷素敵なストーリー
婚約者がいた正義感強すぎ刑事は汚職警官上司の密告により、敵組織に殺されてしまう。魂になった彼は、なぜか姿が見えるマブリーと力を合わせて、事件を解決。その後彼は心臓のドナーを探していたマブリーの娘に、心臓を提供することを決意。エンドロールでは優しい涙が流れてしまう。
■3本目
アームレスリングで頂点へ
『ファイティン』
▷マブリーの人生と重なる
家族で渡米してアメリカ国籍も取得しているマ・ドンソク。アメリカではフィットネス・トレーナーやボディ・ビルダーとして活動しており、韓国へ帰国後俳優に。一方マークは、親と生き別れ渡米し、アームレスリングをら極めて、ムキムキになって韓国へ戻ってくる。二人の人生が重なっているためか、マブリーの演技にはいつも以上に熱が入っている。
▷過去イチ多い筋肉アピール
「マ・ドンソクにアームレスリングをさせたら面白いかもしれない」そんな思いつきが今作の制作に繋がったという。もちろん面白くないはずがない。なんと言っても今作最大の魅力は、マブリーの「筋肉アピール」。ずっと見えている二の腕はあり得ないくらいデカイ。だから韓国チャンピオンと互角の戦いをしているのが違和感?!
▷子供に優しい
強面でムキムキのマブリーだが、優しい一面も。特に子供に対しては。「犯罪者の顔してる」と子供たちに言われたらタジタジして、鏡で自分の顔を見てへこむことも。でもめげずに愛情を注いでいたら誠意が通じて、最後は人気者に。
▷あり得ないトレーニング
車と腕相撲をして、最終的には車をひっくり返すことができるようになる。試合の時は疲労でピンチになるが、間違いなく車をひっくり返したことが原因だろう笑。
■4本目
ゾンビのパンデミック、あなたは何を守りますか?
『新感染〜ファイナル・エクスプレス〜』
▷素手でゾンビをぶん殴る肉弾戦
マブリーが素手でゾンビをぶん殴る。もうそれだけで100点。ゾンビと戦うときは何かしらの武器が必要だと考えられてきた。何十年にも及ぶゾンビ映画史を塗り替える発明。感染予防のためガムテープを巻いた二の腕でぶん殴る。
▷不器用だけど素敵な旦那さん
マブリーが演じたのは妊婦の奥様と電車に乗った旦那役。強面だが、ゾンビから逃れるためにトイレに立て篭もった奥様を助けに行き、笑顔を見せる可愛い一面も。高校生の友達がゾンビに感染し襲ってきた時も、バッドでは殴らず、腕力で押さえ込みスルーした。最期には命をかけてみんなを守る勇姿には頬を濡らしてしまう。
▷人の汚い部分の描写
ゾンビのパンデミックにより映し出されるのは、極限状態で豹変する人間の汚い部分。他人を盾にしてまで助かろうとする人、身を呈してでも皆を守ろうとする人…。車掌の言動を見て、嫌悪感を感じる人が多いと思うが、皆さんはマブリーやコン・ユのように周りの人を命がけで守れるだろうか?そんなことを考えさせられる一本。
■最後に
やっぱりマブリーのアクションは劇場のスクリーンで見るに限る。それをCinema KOBEで出来たことが良かった!『新感染』はレポート&前期試験のため行けなかったのが心残り。また定期的にお願いします!